

セールスフォース・ドットコム 取締役社長兼COOの川原均氏の特別講演「Welcome to the Internet of Customers~新しいカタチで顧客とつながる~」にも多くの聴衆が集まった。
川原社長は、「コンピューティングシステムの“第三の波”が来ている。インターネットを中心に何億台、何百億台もの人・ものがつながり、それをネットワーク基盤、モバイル、クラウドが支えている」と現状を分析。そしてSalesforce.comとNTTコミュニケーションズのネットワークを活用して実現した事例として、コニカミノルタが取り組む遠隔地医療の支援システムや、千葉市が提供する、地域の課題を解決するスマホアプリ「ちばレポ」について紹介した。
さらに、Salesforce.com上で使えるアプリケーションを、パートナー企業やユーザーが開発し販売できるプラットフォーム「AppExchange」について説明し、「クラウドに国境はない。アイデアがあればすぐに海外進出ができる」「クラウドによって、企業と一般の顧客がつながる時代がきた。Internet of Customersとは、新しいかたちでネットワークとビジネスがつながるということだ」とクラウド時代の展望を語った。
展示会場では、NTTコミュニケーションズのグループ企業やパートナー企業による最新のクラウドサービスからICTインフラ技術の展示、さらに個人向けスマホ用SIMカードの自動販売機まで、幅広い内容のデモが行われた。
なかでも、NTTコミュニケーションズの新しいクラウド環境管理・監視システム「Global Manegement One」は、アマゾンの「AWS」、マイクロソフトの「アジュール」といった他社のクラウドサービスも1つのダッシュボードで管理で来、統一された操作環境を提供してくれる注目サービスだ。複数のクラウドサービスを使い分けたい企業の管理コスト低減に有効で、年平均30%のコスト(TCO)削減を実現するツールとしている。
(取材・文/ダイヤモンドIT&ビジネス)