どう、お小遣いを与えるのか。
低く始めて増額は交渉で

 小学生高学年だと5割強が、中学生・高校生でも5割前後が(ほぼ)定額のお小遣い制になっています。でも、小学低学年では3割、中学年では4割強に留まります。都度都度与える方式や、ときどき与える方式ではなく、なるべく定期定額制にしましょう。

 そして、何は子どもがそのお小遣いで買い、何は親が買うのかの「切り分け」をハッキリさせましょう。そしてその範囲を徐々に拡げていくのがコツです。おもちゃから文房具へ、そして衣類や飲食代、携帯電話代まで。

一番大切なのは、使途の自由さです。お小遣いは子どものもの。裁判による判例でもそうなっています(笑)。いったん与えれば、それはもう、親の金ではありません。使い途に細かく口を出せば、決める練習にはなりませんし、失敗による痛みを覚えることもありません。「親のせい」と思うだけです。多少変なモノを買ってきても、じっとガマンしましょう。

 第101講にいただいた反響で面白かったのは、1頁で示したお小遣いデータに関するものでした。金融広報中央委員会による2010年データで、子どもたちへのお小遣いの平均が、「小学生高学年:約1100円」「中学生:約2500円」「高校生:約5300円」という部分への感想です。

感想は「そんなに!」と「それだけ?」に分かれます(笑)

「平均では上に引っ張られる!」との声もあったので、「月に1回お小遣いをもらっている子」の「中央値(*2)」で示しましょう。

・小学生低学年:400円(平均は約950円)
・小学生中学年:500円(同900円)
・小学生高学年:1000円(同1100円)
・中学生:2000円(同2500円)
・高校生:5000円(同5300円)

 どうでしょう?

 お小遣いは、中学や高校への進学時に大きく変わりますが、まずは低めからスタートすること。そして、必要に応じて変えていけばいいのです。

 その「お小遣いアップ交渉」では、子ども側に実績データと要求内容の明確化を求めましょう。ちゃんと「何にいくら使ったのか」「何のためにあといくら必要なのか」を書き上げさせるのです。実績をベースにして足りなければどれだけ必要なのか、話し合って決めましょう。

 これもとっても貴重な「決める力」の練習機会です。

*2 もらっている額で対象を上位から下位に並べ、ちょうど中間の者がもらっている額。メディアン(medium)。