5:「視点の切り替え」をする

 視点を自在に切り替えられるようになれば、努力の継続が格段にラクになります。
 壁にぶつかったときに、逆にそれを利用して努力すればいいという話をしましたが、これも「抵抗」を「エネルギー」として捉えるという「視点の切り替え」です。

 また、「なんとなくやる気がしない」というとき、パッと引いた視点に切り替えて「やる気が出ていない自分」「怠けようとしている自分」を客観的に見ることができれば、そこにいろいろなモチベーションを上げるための手を打つことができます。
 努力が続く人は、苦しい自分をつきはなして見ることができる傾向があります。

6:「現実」を見る

 目標を達成したイメージを想像するのは楽しいものです。一方で、そこに辿りつくまではまだまだ長い距離があるという現実を見るのは気分がなえるものです。

 しかし将来をイメージすることも大切ですが、「現実を見る強さ」がなければ目標まで辿りつくことはできません。目標を見ながらも、いまの時点の自分の現実を直視して、その「ギャップ」を埋めるための行動を冷静にプランニングして、それをひとつずつこなしていく必要があるのです。

 学生を見ていても、努力が続く人はつねに「まだまだ足りない」という意識を持っています。自分の実力が見えているので、目標と現状のギャップに背中を押してもらえるのです。

 この「現実を見る強さ」を意識していないと、模試などの途中経過でたまたまいい結果が出たときについペースが崩れてしまうので要注意です。