ギアの進化によって、スウィング理論も日々進化していきます。しかし、そこには勘違いしやすい部分があるので注意しましょう。今回のテーマは、間違った解釈をしやすい「ローテーション」についてです。
スウィング中、クラブフェースはローテーション(回転=開閉)します。「開いて閉じる」という動きのなかでボールをつかまえることによって、打球は、強く、まっすぐに飛んでいくのです。ドライバーのヘッドの大型化によって、そのローテーションの量は昔より少なくなりましたが、だからといって、ローテーションが不要というわけではないのです。
「最近のドライバーはフェースのローテーションを抑えたほうが当たる。だから、腕のローテーションもできるだけ少なくする」というのは大きな間違い。腕のローテーションとは「ねじれ」を意味しますが、そのねじれを使わないと、フェースが正しく開閉せず、ボールは飛ばないのです。
【上】バックスウィングの「8時」、フォローの「4時」。この振り幅のあいだは、腕をねじらない【下】「8時」以降と「4時」以降は、腕を積極的にねじっていくことが重要なポイント |
時計の針でたとえると、「8時から4時」のあいだは腕のローテーションがありません(写真上)。