ギアの進化によって、スウィング理論も日々進化していきます。しかし、そこには勘違いしやすい部分があるので注意しましょう。今回のテーマは、間違った解釈をしやすい「ローテーション」についてです。

 スウィング中、クラブフェースはローテーション(回転=開閉)します。「開いて閉じる」という動きのなかでボールをつかまえることによって、打球は、強く、まっすぐに飛んでいくのです。ドライバーのヘッドの大型化によって、そのローテーションの量は昔より少なくなりましたが、だからといって、ローテーションが不要というわけではないのです。

 「最近のドライバーはフェースのローテーションを抑えたほうが当たる。だから、腕のローテーションもできるだけ少なくする」というのは大きな間違い。腕のローテーションとは「ねじれ」を意味しますが、そのねじれを使わないと、フェースが正しく開閉せず、ボールは飛ばないのです。

【第13回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson13「腕のローテーションを積極的に活用して飛距離アップを図る」
【上】バックスウィングの「8時」、フォローの「4時」。この振り幅のあいだは、腕をねじらない【下】「8時」以降と「4時」以降は、腕を積極的にねじっていくことが重要なポイント

 時計の針でたとえると、「8時から4時」のあいだは腕のローテーションがありません(写真上)。