いま、大臣記者会見が面白い。

 これまで政界関係者か政治記者、あるいはよほどの政治好きでない限り関心を持つことのなかった政治家の記者会見。ところがその記者会見に人気が集まっているという。

 ニコニコ動画では岡田外務大臣、亀井金融大臣、原口総務大臣のライブでの会見実況が始まった。大臣の会見の何が面白いのかと訝る方は時代遅れになっている可能性がある。

 政権交代に伴って開放されたそれらの会見では、連日、大臣と記者たちの丁々発止がみられる。杓子定規の記者クラブ記者たちの質問は相変わらず退屈だが、新しく参入したフリーやネット記者たちの質問が会見に良い意味で刺激を与えている。

 たとえば、自動車専門誌が外務省に入ってきたために、岡田大臣の次のような答えを引き出した。(以下、引用は各省HPより)。

【マガジンX 島田記者】外務省の公用車のいわゆるエコカーの台数の割合を教えて下さい。

【大臣】私(大臣)は知りません。そういう事実関係は事前に聞いておいて頂いた方がいいです。なるべく増やしたいと思いますが、買い替えのときにそういったものを増やすように考えていくべきだと思います。ただ、エコカーと言われる中にも、ずいぶん排気量が多くてハイブリッドが付いているというものもありますから、その辺は常識的な線で考えていかないと、やたら高いものでもいけないと思います。

【マガジンX 島田記者】低排気量の車であれば、ハイブリッド車やEV車でなくても考えているということでしょうか。

【大臣】一つは価格の問題があると思います。ハイブリッド車でも、例えば3500ccとか4000cc近い巨大なエンジンでハイブリッドというものがあります。そういうものは、本当は、私(大臣)は、公用車としては適切でないと思います。ですから、単にハイブリッドであるとか、エコカーだからというだけで選ぶのではなくて、そもそもCO2の排出量がどれだけかという基準で考えていくべきだと、基本的にはそう思っています。ただ、私(大臣)も今、結構大きな車に乗っておりますが、これは大臣車ですから、買い替えのときにはいろいろと意見も言いたいと思いますが、それを今「替えろ」ということも無駄な話ですので、現在、自ら納得させて乗っているということです。

【マガジンX 島田記者】いずれ、納得したい方向にもっていきたいと。

【大臣】そうです。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0912.html#index