国内ゲーム巧者の代表は、オリックスとソフトバンク
他社と違うゲームのルールを取り入れゲームの構造を変える。そうしたアプローチをとっている企業には、オリックスやソフトバンクが挙げられます。
オリックスは日本でいち早くリース業を展開し、その後、金融、保険、レンタカー、不動産、環境・エネルギーなどに事業を広げました。リース業以外は、いずれも既存の強者がいる業界ですが、正面から激突しているイメージはありません。
業界の常識に捉われず、規制に挑戦しながら独自のアプローチをとり、いつのまにか、それなりの規模まで事業を成長させ、業界での地位を築いています。
ソフトバンクはITソフトの卸業、出版業からブロードバンド通信会社、携帯会社とめまぐるしく業態を変え、いまや日本で第2位、米国の通信会社、携帯会社も買収し、大きく成長しています。
M&Aの経験も豊富で、ボーダフォン、イーモバイル、スプリントを吸収合併し、ヤフー株式会社、アリババ、ガンホーも傘下に持っています。
同社は、「速報新聞」なる号外を配って「予想外割」料金を導入したり、イーアクセスを買収して「プラチナバンドを獲得」したり、無料で無線LANルーターを配ったり、iPhoneのいち早い販売、犬が一家のお父さんという白戸家のCMを作るなど、ドコモやauがとりにくい打ち手、ルールを設定してゲームを戦っているように見えます。
ソフトバンクが先手、後手に回るドコモとauという構図が定着しているのではないでしょうか。