攻略視点3:Hanako女性が一生しおれず咲き続けるために

 Hanako世代女性にももちろん、親の介護や自分自身の健康や老後に対する不安はあります。また何事もお金で解決という経済至上主義だけに、なんとしても貧乏臭い老後は避けたい……。

 とは言え、年金など老後資金に関する心配も尽きません。でも持ち前の前向きさと、なんとかなるさという根拠なき自信で、乗りきりそうです。Hanako女性が一生しおれず咲き続けるための、介護、お金、老後の3点を想定しました。

〈らくらく介護を目指す〉

 経済的に余裕のある人は、有料の介護付き老人ホームや病院付属のホスピスなどに親を入居・入院させそうです。お金を払っても、プロに預けられれば安心だし、親も快適かもしれません。

 一方、経済的にそこまで余裕がない人は、在宅介護という選択肢となります。デイケア施設や介護ヘルパー派遣などのサポートを利用するとしても、介護主体者は自分です。前向きHanakoのこと、その状況を受け容れつつも、効率化や自身のストレス解消をはかりながら取り組みそうです。らくらく介護のための新しい商品・サービス開発の可能性は、たくさん見込めます。

〈お金の不安を取り除く〉

 お金に関する不安はつきませんが、案ずるより産むが易し、となるファイナンシャルプランニングサービスの需要は見込めそうです。客観的なデータや数字でマネープランが示されると、やみくもに持っていた不安が消えたり、逆にいくら足りないという明確な目標設定もできたりします。

 とくにDINKSであれば、遺産を誰かに相続させる必要は全くないため、夫婦の両方が亡くなったときに資産も負債もゼロとなるような仕組みができたらよいと思います。

〈老後をしあわせに、Hanako世代らしく〉

 いかに「生涯主役」で「しおれない」Hanako世代女性といえども、いつか自身が要介護の身の上になることもあると自覚しています。ファミリーであれば、子どもとは適度な距離感は保ちたいので、元気なうちに介護付き老人ホームに入居し、そこを拠点として友人や娘と旅行したり、自分の趣味を続けたりという生活が想定されます。

 対してDINKSであれば、一人になった場合は介護セーフティネット付きマンションに、あるいはカップル同士でシェアハウスをつくって居住し、お互いの健康不安を助け合い交流・刺激し合いながら暮らすというのも、“この先シニア”ならではかもしれません。そんな仕組みの構築も望まれます。