かの孔子は「われ三十にして立つ」と、30歳は社会的に自立できる年頃だと説いたが、現代の30代男性はどうもお疲れ気味のようだ。

春は最もだるい季節!?
30代でくっきり分かれる男女差

 オルニチン研究会(東京都渋谷区)による全国の20代から50代を対象にした調査で、最もだるいと感じる四季は「春」(39.7%)、「冬」(29.7%)、「夏」(27.8%)、「秋」(2.8%)と、極端に寒い冬や暑い夏などを抑えて春が1位になった。この季節は異動や転勤が多く、新しい環境に身を置かれて心身が疲れやすい傾向にあるのかもしれない。

 さらにそのだるさを感じている人は、性別や世代別で大きく違うことも分かった。「春はだるい」と答えた男性は55.8%、女性は62.5%と、全体的に見て女性のほうがやや疲れを感じやすい。しかし、30代男性は63.5%、30代女性は46.2%と、30代に限っては女性に比べて男性の方が疲れている人が多いという結果だったのだ。

 30代と言えば会社で重要な任務を与えられることも多く、最も働き盛りの世代。どうして疲れやすいのか?

 知人の30代のビジネスパーソン数名にこのデータを見せた上で話を聞いてみると、「30代男性はやる気はあるのに、20代の頃ほど体力がない。一方で40代ほど仕事や家庭において、自分自身の限界について確固たる認識があるわけでもない。そのギャップがだるさにつながっているんじゃないか」などと自己分析した。

 一方で30代女性については「私の知っている30代女性は皆はつらつとしてますよ。様々なものを乗り越えてある種の悟りに達している」(映画関係勤務/32歳/男性)とも話す。皆様の周囲の30代男女はいかがだろうか。

「だるい」と感じる体の部分の世代差
20代は筋肉、50代は肝臓

 一方、だるいと感じる体の部分でも、年代によって大きな隔たりがあることが分かった。「筋肉がだるい」と感じる人は20代男性では41.3%だが、50代男性では26.0%と低い。逆に「肝臓がだるい」と感じる人は20代男性では僅か7.7%だが、50代男性では14.4%と約2倍の開きがあった。春は歓迎会など飲み会の多いシーズンだが、50代男性はしじみ汁などを飲んで、肝臓をいたわりながら酒席を楽しんでほしい。

だるそうに見える著名人
1位は鳩山由紀夫首相

 元気を出そうにも不景気でなかなか心が弾まない。同調査では「おつかれ気味でだるそうに見える著名人」についても調査をしており、1位は鳩山由紀夫内閣総理大臣だった。思えば最近の日本の首相はどの方もお疲れ気味。ここはひとつ、大改革でも起きて30代女性に総理大臣をやってもらえれば、“景気回復”となったりするかも!?

(プレスラボ 梅田カズヒコ)