「毎日新聞」書評で佐藤優氏から絶賛され、発売1ヵ月で第4刷まで版を重ねている『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ― 論理思考のシンプルな本質』。
ひたすら「考える」ことの重要性を訴えてきた津田氏だが、一方でやはり「学ぶ」ことのメリットは忘れてはならない、という。
その真意はどこにあるのか?
佐藤優さんが本書の書評で
見抜いていた「もう1つの核心」
先日の「毎日新聞」(2015年11月8日付 朝刊)を見て驚いた。
元外務省主任分析官の佐藤優(さとう・まさる)さんから『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ― 論理思考のシンプルな本質』について、すばらしい書評をいただけたからだ。
(こちらで全文が読めます)
今週の本棚:佐藤優・評
『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか−論理思考のシンプルな本質』
=津田久資・著(毎日新聞)
http://mainichi.jp/shimen/news/20151108ddm015070014000c.html
その中で、佐藤さんは本書を「社会人の実務にも大学生の勉強にも役立つ優れた勉強法の本だ」(強調は津田による)と解説している。以下は引用。
この書評を読んだとき、僕は「さすがは『知の巨人』と言われる方だ…!」と思わず舌を巻いた。
『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』(本体1400円+税)
本書で僕が伝えたかったのは「考える」ことのメリットであり、いつまでも「学ぶ」のフィールドにいる限り、あなたは必ず学歴エリートに敗北し続けるというのが、基本的なメッセージだった。
ただ、誤解しないでほしいのだが、僕は「学ぶ」ことを否定したいわけではない。時代や局面によっては「知識の習得」こそが、競合に勝つための最強の手段であることは十分あり得る。
むしろ、何かを学ぶのであれば、そうした戦場の違いを踏まえた上でなければ意味がない。
そうした裏のメッセージも汲みとって、佐藤さんは本書を「勉強法の本」だと見抜いておられたのである。ここまでしっかりと読んでいただき、著者として率直にうれしかった。
そう、「考える」ことは重要だが、「学ぶ」ことをやめてはいけない。
今回はこの点について、少しだけ話を掘り下げてみよう。