ミラノ万博にて。「紫蘇ペーストで和えたこんにゃくのタリアテッレ」はパスタ王国・イタリアでも大人気!

 フランスではいま、日本食ブームが起きているなかで、こんにゃくの美容効果に注目するドクターも登場。著書では「日本人女性たちの食を見習うべき」と、こんにゃくの効能の素晴らしさを紹介。雑誌でも「日本人の女性スリムな体型、肌の美しさ、その秘密は『こんにゃく』である」といった「こんにゃくビューティ記事」が掲載されるなど、いまやこんにゃくは、パリジェンヌからの熱い視線を浴びる食材に。

 そして、先月にはこんにゃくが、イタリアで注目を集めた。「2015ミラノ国際博覧会」日本館に出展した群馬県は、現地の人にアピールするべく、こんにゃく料理をふるまった。

 イタリアでも、日本食への興味から「こんにゃく」の名前を知る人が意外にも多かった。「こんにゃくがいったいなんなのかは、わかっていなくても『健康にいい食材、美容にいい食材らしいので関心がある』という声が多数ありました」と大井さんが感慨深げに語る。

ステーキとこんにゃくを組み合わせた「上州和牛フィレとこんにゃくのすき焼きスタイル(ミラノ風すき焼き)」

 来場者へのこんにゃくメニューは、ミラノの日本料理店「Sushi B」エグゼクティブシェフ・新森伸哉氏によるもの。「紫蘇ペーストで和えたこんにゃくのタリアテッレ、シチリアの赤海老と豆腐のソース」、「上州和牛フィレとこんにゃくのすき焼きスタイル(ミラノ風すき焼き)」などが大好評だった。

「美味しくて、太りにくいのは素晴らしい」「どこで買えるのか」「うちでも作ってみたい」など、老若男女から大絶賛。「こんにゃくと桜ティーのチョコラティーニ」「抹茶とバニラ、こんにゃくのプラムケーキ」「グレープと柚子の2色のソルベとこんにゃくの砂糖漬け添え」などのデザートも人気を博し、ミラネーゼの心もつかんだ。

ミラノ国際博覧会で、ドルチェとして提供された「こんにゃくと桜ティーのチョコラティーニ」にミラネーゼもうっとり

「こんにゃくは、健康に気を遣う人、日本食に関心がある人には確実に届く」と大井さん。

「こんにゃくは、最近、海外のあちらこちで『ブレイク寸前』と言われているんです。『豆腐の次にくる』と。豆腐だって最初は『なんだかわからない』商品として、スーパーのペットフード売り場に置かれていたそうですからね」

 群馬県がミラノ国際博覧会用に作成したリリースには「そもそもこんにゃくは、そのままでは食べられない植物を食用にする技術や、食糧保存など先人が受け継いできた知恵の結集」と書かれている。だから「世界のさまざまな食の課題を解決するテクノロジーを持った食材としての地位を築く可能性がある」としたうえで、そこに書かれていたこんにゃくのキャッチコピーに、なるほど、と思った。

「こんにゃくは群馬伝統の未来食!」

 どんな食べものにもバケる未来食・こんにゃくが、日本人が思いもつかぬ姿となり、世界各地で愛される日が近いかもしれない。

<取材ご協力>
北毛久呂保