業種を俯瞰すると
飢える姿が透けて見える

 一口に「営業マン」といっても、同じ企業で働く同僚同士ですら仕事の内容は一律でない。所属部署によって扱う商品も違えば担当する顧客も違うし、個々人によって営業スタイルだって違う。

 しかし、前述の生命保険業界のように、現在~近未来に起こるであろうビジネス環境の変化を想定して業種ごとに俯瞰すると、「飢える営業」と「食える営業」それぞれに属する営業の姿が透けて見えてくる。

 もちろん「飢える」にマッピングされているからといって、そこに属する営業マン全員が「飢える」わけではない。その中で生き残れる者と、振り落とされる者に分かれるということだ。

 1月は転職に向けて動きだす人が多い月。年末に賞与をもらい、4月入社を目指すからだ。足元の転職求人数、転職したい人(転職希望者数)は、過去最高レベルにある。

 旺盛な求人は、今の逼迫した人手不足を受けているのはもちろんだが、少子高齢化による慢性的人手不足を見据えて、採用を行っている面もある。

 各業種とも、そうした背景から総じて求人は多いが、転職にまつわるランキングから、業界の個別事情も見えてくる。

 人材サービス大手インテリジェンスのデータによると、11年と比較して15年に中途求人が増えた業種のトップはエネルギーだ。

 同社の木下学DODA編集長によると、12年に再生エネルギーの固定価格買い取り制度が始まったことから、再生可能エネルギー関連の民間事業者の新規参入が増えたのだ。

 加えて16年4月に家庭向け電力小売り市場が自由化されるため、顧客争奪戦に備えて、東京電力をはじめとする既存の電力会社が中途採用を開始している。