経済を見る場合、「消費と投資、輸出入」という3要素が重要だと教科書から学び、今もわれわれが経済の長期的な発展を予測する場合、その3要素に注目しているが、それよりも「労働」と「資本」そして「効率アップ」という新しい要素で経済を見たほうがよほど正しい結果を得られる。

 目下、中国経済の下押し圧力で最大のものは、製造業の下降だ。世界の工場として、経済に占める製造業の規模が最大の国家として、中国は二重の圧力に直面している。それは先進国の再工業化によって、ハイエンドの製造業が中国から日米欧に向かっていることと、人件費の上昇によってローエンドの製造業が東南アジアや南米、アフリカに移転することである。

 その唯一の対応策こそ、製造業とネットの結合なのである。それによって、スマートマニュファクチャリングと製造業のサービス化を発展させる。つまり、インターネットが「労働」と「資本」の新しい結びつきを生み出し、効率をアップさせる。

ネット経済の比率は7%以上へ
医療、観光、教育などでの影響

医師の検索・予約ができる百度医生(バイドゥ医師)アプリ

 中国インターネット情報センター(CNNIC)の最新の統計によると、中国のGDPに占めるネット経済の比率は、2014年に7%に達した。国民経済の支柱産業とされる基準はGDPの8%以上だ。2015年にネット産業がこの基準を超えるであろうことは言うまでもないが、2014年のレベルにとどまったとしても、もはやネットが中国経済の支柱産業だという見方は妥当であろう。

 世界のネット企業10強のうちの四つの椅子をすでにBAT(バイドゥ、アリババ、テンセントの3巨頭の略称)と「京東商城(JD.com)」が占めている。ネット企業の他業種への拡散と協力の例を、BATの事業から見ることができる。

 まず、医療と教育を見てみよう。バイドゥのビッグデータの検索では医療と教育に関連した検索が最も多い。これに基づいて「バイドゥ医師」(病院の予約などができるネット上のプラットホーム)は目下、全国287都市、計2624カ所の病院をカバーしている。このうち一級公立病院は500カ所、医師数は15万人を超えており、計180万人近くにサービスを提供している。