読書時間の「枠」をまず押さえてしまおう
読書に限らず、なにかを習慣化するうえでの極意は、毎日・同じ時間帯に行うことです。
「ご飯を食べる日と食べない日がある」という人はあまりいないと思います(もしそうなら改めることをおすすめします……)。
それと同じで、読書のリズムをつくりたければ、まずは「穴」をつくらないようにする。これは書評家として「仕事」で読書するようになって以来、ひしひしと実感していることです。
また、毎日読むにしても「同じ時間帯に」読むことが大切です。
多くの小中学校が取り入れている、「朝の10分間読書」という運動があります。「朝10分間だけ読書に集中する」「どんな本を読んでもOK」「感想文を目的としない」などの特徴があるようですが、これはとても意義のあることだと思います。
学校が主導する強制的なことではあるけれども、読みたいものを読めるのだから、生徒たちは読書の楽しみを実感できるし、「読書のリズム」をつくるうえでも、とても理にかなっているからです。
なにより、「10分間」と時間を区切っていることに意味があるでしょう。どう考えても本を読む時間としては短すぎますが、だからこそ「また明日も読みたい」という気持ちを高められる。そして、「たった10分間」だからこそ、それを習慣化できる。すなわち「Rhythm of Life」にできるわけです。