それにしても、国会図書館の検索機能はどんどん改善されているので、国民たるもの、大いに利用したほうがいい。まず国会図書館のサイトにアクセスしよう。

 ただし、近隣の小図書館で、他の図書館からは一度に何冊も取り寄せることはできないので、大量に閲覧する場合は、いちばん行きやすい図書館に直接行ったほうが早い。

大学図書館は専門書の宝庫
学生以外も利用する方法はある

 もうひとつ奥の手は、大学の図書館を検索する方法だ。これは全国の大学図書館を横断して検索できる国立情報学研究所の「CiNii」というサイトでできる。だれでも利用可能だ。大学図書館には公共図書館よりもはるかに大量の専門書、はるかに古い文献が収蔵されているので、実に意外な文献に当たることが多い。

 CiNiiでは十分に検索できない大学もある。早稲田大学図書館は独自のシステムで構築されているので、CiNiiとは別に検索するといい。

 ある大学の図書館に収蔵されているが、国会図書館にもどこの公共図書館にも存在しない文献の場合、地元図書館に紹介状を書いてもらい、その大学図書館に行ってしまう方法がある。どうしても行けない場合、地元図書館に取り寄せてもらうことも可能性としてはあるが、これはその文献の希少性による。希少な文献は館外に出せないからだ。地元図書館の司書に相談するといい。

 ちなみに、母校の大学図書館であれば、卒業生ならば利用できるはずだ。また、国立大学の図書館は、だいたいすべての国民に開放されている。館外貸し出しはできないが、館内利用はできる。私立大学でも、立地自治体の住民には開放している大学が増えているので、問い合わせる価値がある。

 大学図書館は夜10時まで開館していることが多いので、近くにあれば調べてみよう。ビジネスパーソンにとっては、公共図書館よりはるかに有益な情報を入手できるだろう。もちろん、学部の構成にもよる。できれば総合大学を探そう。

 大学は、地域社会や市民とどのように連携するかを問われている。市民(国民)が大学図書館を活用しに出入りすることは、大学にとっても必要なのである。

 こうして、私たちは「書店店頭」「書店・ネット書店」「古本屋」「公共図書館」「大学図書館」と、読書勘、選書勘を養成する場を増やしてきた。これらを居住地、勤務地の特性と合わせて活用すると、大幅に読書の幅が広がることになる。

 どのような小さな課題、かんたんな課題でも、「大袈裟な準備」によって本の閲覧数を増やそう。

(次回は4月15日金曜日)