個人消費の動向などを調査する総務省の家計調査(年報)。地域別では都道府県庁所在地と政令指定都市のデータが公表され、主な都市での消費実態が明らかになる。特に「食」に関しては各市の特徴が見事に現れている。

 栃木県宇都宮市と静岡県浜松市、どっちが日本一のギョーザの街か──。毎年、総務省の家計調査(年報)が発表になるたび、話題になる対決だ。

 家計調査とは、国民生活の実態を把握し、個人消費の動向などを分析するための資料として、総務省統計局が実施・提供している統計調査である。全国168市町村、約9000世帯から調査世帯が選ばれ、収入・支出について詳細な家計簿を付けてもらうことで集計されている。

 特に家計支出に関しては、食品ならどんな食材を何グラム、幾らで購入したか。衣服なら誰が着るものをいつ買ったか、外食は中華か和食か……など、調査は詳細にわたる(4ページ目参照)。

 調査結果は、地域別では都道府県庁所在地と政令指定都市のデータが公表される。主な都市での消費実態が明らかになるわけだ。

 1月29日に公表された昨年1年間の調査結果によると、1世帯当たりのギョーザ購入額は浜松市が4646円で1位、宇都宮市が3981円で2位となった。