自分のコトバで謝らないと、誠意が示せない
(2)自分のコトバで謝る
こちらは、舛添知事は当初できていたことです。自分の口で説明してきました。ただ、「第三者の厳しい目」と肩書きをつけた弁護士が出てきてから、おかしくなりました。理屈では、舛添氏が「違法ではない」という法律のお墨付きをもらおうと呼んできた弁護士でした。でも、お金を払って雇った弁護士はどうみても、雇い主のことを厳しい目で判断するはずはありません。その弁護士が話すことで、自分のコトバで謝るのではなく、他人の口で謝ってもらったような感覚になってしまいました。聞いているほうとしては感情的に「納得できない」という方向になってしまったのです。
なぜ自分のコトバで謝る必要があるのでしょう。それは、「誠意」を示せるからです。私たちの生活でも同じです。相手に申し訳ないことをしてしまったとするならば、誰かに謝ってもらうのではなく、自分から出向いて行き、自分の口で謝る。そのとき自分は辛いかもしれませんが、相手にとってみたらそれが一番誠意を感じて、許しやすいのです。