早く謝らないと、悪い印象が増幅する
まず、(1)早く謝る
週刊文春が報道して、知事は、はじめの会見までに16日かけました。そのあいだ人は「税金をムダづかいして、ひどいな」といったことを感じていました。謝るまでに時間をかけられると、人は何度も何度もそのことを思い出します。ニュースでも繰り返し報道されます。すると怒りがどんどん増幅していくし、思い出すたびハッキリと記憶に残っていくのです。謝る本人としては、できるなら謝るのを先のばしにしたかったでしょう。でも、のばせばのばすほど、1秒ずつ、世の中の印象は悪くなっていったのです。
これは、仕事やプライベートでの謝り方にも共通します。たとえばやむを得ない理由で、ドタキャンをしてしまったとします。もちろん相手に謝らないといけないと思っているのですが、でも自分としてはタイミングを逃したり、ばつが悪くて言わないでいると、相手は1秒1秒印象が悪くなっていっています。相手の頭の中で、「なんでこんなことされたのだろう?」→「ひどいな」→「人として信用できないな」と、どんどん悪い印象が増幅していくのです。
それを断ち切るには、なるべく早いタイミングで謝ることです。最近で謝り方が上手だった例として、ファンキー加藤氏がいます。こちらは週刊誌に記事が出る前に、メディアにて謝りました。また、自動車メーカーのSUZUKIも、燃費データの不正問題でいち早く会長が出て謝罪をしました。それなので、世の中ではそこまで強いネガティブな印象が残っていません。「早く謝る」ことを実践したからです。