「発言者がいつも同じ」「会議中でもスマホいじり」。このように会議はマンネリ化しがちです。

しかし社長次第で、生産性の高い会議にすることができます。

経理のプロフェッショナルであり、最新刊『スピード経理で会社が儲かる』の著者、前田氏がその詳細を語ります。

会議のマンネリを打破する<br />社長の「ひと言」とは?

いつも同じような会議になっていませんか?

 会議のマンネリ化は、資料のマンネリ化によって生まれます。

 いつも同じ資料、同じ体裁では、参加者が受け身になり、「お客様状態」になってしまうのです。

 そうなると緊張感もなくなり、ひどいときには「この資料は読みにくい」「もっとこうした数字はないのか」と、本来の主旨が何も話されずに終わってしまいます。

 ですから、そんな会議資料ではなくて、季節ごとに衣替えしたシンプルで時節に合った会議資料にすべきなのです。

 機会があれば、会社全体のBS/PLだけ配って、社長から

「この数字だけを見て、うちの会社の問題点と改善提案を1人3分でプレゼンテーションしてください」

と言ってみましょう。

 そのような「抜き打ち」で、普段の会議を本当に聞いているのか、それとも社長の言葉を右から左へ聞き流しているのかがわかります。

 また、会議のメンバーはどうしても固定されがちなので、メリハリをつけるには、資料がマンネリ化しないようにします。

 下記のように、今作っている資料をカテゴリー別にして、ケースバイケースで資料の作り分けをしてみましょう。

● 手間がかかっても毎月知りたいもの
→BS/PL、前月対比、前年対比数字など

● すぐ算出できるなら知りたいもの
→部門別、商品別数字など

● 一応参考程度に知りたいもの
→個人別数字など

● 3ヵ月に1回、年に1回わかれば大丈夫なもの
→同業他社数字など