トヨタが中国市場で電動車に「本腰」を入れ始めた背景トヨタが中国で発売する電気自動車CーHR(左/広州トヨタ)とIZOA(一汽トヨタ) Photo:TOYOTA

トヨタ・ブランドとしては中国初のBEV
オート上海で発表されたC‐HRとIZOA

 トヨタがBEV(バッテリー充電式の電気自動車)を10モデル以上投入――。

 4月に中国で開催されたオート上海(上海モーターショー)で、トヨタはC―HRとIZOA(イゾア)のBEVを発表した。IZOAは日本未発売だが、実はC‐HRと同一車だ(販売は別チャンネル)。そしてトヨタは、「2020年代の前半にグローバル市場で10モデル以上のBEVを投入する予定である」とも明らかにした。トヨタはエンジンと電動モーターの複合動力であるHEV(ハイブリッド車)を含め、30年にはグローバルでの電動車販売台数を年間550万台以上にする計画だ。

 上海で発表されたC‐HRとIZOAは、トヨタ・ブランドとしては中国初のBEVとなる。IZOAは第一汽車とトヨタの合弁会社、一汽トヨタ、C‐HRは広州汽車とトヨタの合弁会社、広州トヨタがそれぞれ20年の「ある時期」から販売するという。トヨタは広州汽車傘下のトランプチ・ブランドからBEVを調達する方針を17年の広州モーターショーで明らかにしたが、その際「トヨタ独自のBEV投入は20年の予定」と語っていた。つまり、予定どおりだ。