脳は空白を埋めたがり、新しい知識と情報、真実を求め、根気強い――脳というバイオ・コンピュータを使いこなすための「7つの法則」の後篇では、マインドマップをかくときの原動力でもある「空白を埋めようとする(完成させようとする)」法則をはじめ、4つを紹介する。脳のはたらきを知ることで、コミュニケーションが良くなり創造力を強化することができる。

脳の法則4:脳は完全性を求める(空白を埋めようとする)

 誰かが話し始めて途中で「あ、これは話してはいけなかったんだ。ごめん……」といって中断してしまったら、結末が知りたくてたまらなくなるだろう。これは、脳が完全性を求めるために起きる。脳は不完全な情報を与えられると、空白を埋めようとするのだ。

 最高のリーダーは正しい質問のしかたを知っている人である。不完全な話を提供し、それによって人が自分たちの答えを生み出すよう仕向ける。したがって、この目的で使われる時、不完全な話は人の創造性を刺激するための素晴らしいツールなのである。

 しかし、あなたの上司から、「帰りがけに話がある」と言われたら、あなたの脳はどんな働きをするだろうか。「用件はなんだろう」という質問への答が生まれるまで働き続けるだろう。

 何が起きているのかについて不安があると、情報を探るための職場の噂話に多大な時間が費やされるのも、もっともなことと思える。彼らの脳は何が起きるかを理解したいと切望するからだ。「便りがないのは良い便り」ではないという例である。意図せずに空白を開けたままにすると、脳は余計な仕事をたくさん生み出すし、間違った考えに陥りかねない。

 脳は完全性を求めてやまないので、マネジャーは不適切なタイミングで現場の社員を放置しないように、彼らが憶測で話を作り上げないようにする必要がある。そうしないと、職場の口コミや噂に悪影響を及ぼし生産性が落ちてしまう。完全な情報を得ていない時には、社員はマネジャーに確認すべきだ。