第57回(最終回)
【最終回】アベノミクスの成長戦略でカギを握るのは、供給サイドではなく需要サイドの活性化
伊藤元重
アベノミクスは想定以上の好スタートを切った。しかし、議論されてきたのは、主として供給サイドの政策である。これから求められるのは、民間部門の…
2014.4.28
「アベノミクス」によって大きく動き始めた日本経済。いまだ期待が先行するなか、真に実体経済を回復するためになすべき「創造」と「破壊」とは? 安倍政権の経済財政諮問会議議員を務める著者が、日本経済の進むべき道を明快に説く!
第57回(最終回)
伊藤元重
アベノミクスは想定以上の好スタートを切った。しかし、議論されてきたのは、主として供給サイドの政策である。これから求められるのは、民間部門の…
2014.4.28
第56回
伊藤元重
世界の多くの国で電力料金の自由化が進められているのは、規制料金の弊害をできるだけ排除したいという狙いがあるからだ。日本でも大口電力から料金…
2014.4.21
第55回
伊藤元重
現在の一連の電力市場の動きで興味深いのは、地域を越えた一般電気事業者(旧来の地域大手電力会社)同士の競争が促進されようとしていることである…
2014.4.14
第54回
伊藤元重
電力自由化を議論するうえで、原発が停止中の状況を考えると、電力を安定的に供給するための「需要調整(ディマンド・コントロール)」が重要となっ…
2014.4.7
第53回
伊藤元重
電力小売の自由化をしても料金が下がらないと主張する電力業界関係者の主張は、説得力がない。たとえば航空業界の自由化を議論していた時、今日のL…
2014.3.31
第52回
伊藤元重
電力小売市場へさまざまな企業が参入を目指している。発電事業に既存の電力会社以外にガス会社などが参入しているが、カギになるのは、既存の電力の…
2014.3.24
第51回
伊藤元重
来年の通常国会で発送電分離(アンバンドリング)を盛り込んだ法案が審議されることになっており、いよいよ発電や小売の分野でより大胆な市場原理を…
2014.3.17
第50回
伊藤元重
今回から、医療と並んで日本の成長戦略のもう一つの重要な産業である電力、エネルギー政策を取り上げる。福島の原発事故から3年が経つが、電力シス…
2014.3.10
第49回
伊藤元重
日本の医療における情報システムの活用については、評価する声よりも問題点を指摘する声のほうが圧倒的に大きいように思える。情報システムの活用は…
2014.3.3
第48回
伊藤元重
医療制度改革を進めるにあたり、地域密着型医師GP(General Practitioner)の役割が重要度を増している。高度な専門性と地域…
2014.2.24
第47回
伊藤元重
医療は典型的なサービス産業である。品質が高くて費用が安い医療を受けるために、医療機関への「フリーアクセス」を制限することが重要なカギになる…
2014.2.17
第46回
伊藤元重
時々氾濫する川沿いに家を建てないように、政府は「堤防を作らない」と宣言した。しかし誰かが家を建ててしまえば、政府は膨大な費用をかけて堤防を…
2014.2.10
第45回
伊藤元重
市場メカニズムをいかにうまく活用するか。それが日本の医療を改革するうえで欠かせない論点である。混乱を招くだけの乱暴な市場メカニズムの導入で…
2014.2.3
第44回
伊藤元重
前回とりあげた医療供給体制の事例もそうだが、医療や介護の分野では、通常の市場でなら当たり前の需給のバランスが取れていない。これを是正するこ…
2014.1.27
第43回
伊藤元重
医療供給体制の調整は、日本の医療コストを下げるうえで決定的に重要な課題である。病床数は、高度医療に対応する高価な病床が異常に多い「ワイング…
2014.1.20
第42回
伊藤元重
今回から、成長戦略の議論をセミマクロのレベルに広げたいと考えている。まず医療・介護の分野から取り上げることにしたい。感情的に抵抗する意見は…
2014.1.14
第41回
伊藤元重
今回は、日本のTFP(全要素生産性)を引き上げるために必要なもう1つのチャネルである「集積効果」を取り上げたい。産業のサービス化が進む中で…
2014.1.6
第40回
伊藤元重
米国の経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインは、独占などに潜んでいる非効率性を「X非効率」と呼んだ。独占企業や規制で守られた企業が持ってい…
2013.12.24
第39回
伊藤元重
日本のTPP参加による経済効果は、日本政府の発表では約3.2兆円であった。小さくもないがそれほど大きくもない。対して、米国ブランダイス大学…
2013.12.16
第38回
伊藤元重
日本の産業の生産性を高めていくうえで重要なのは、資源の再配分である。とくに、同じ産業内で、構造的な理由から競争力が低下した生産者から、競争…
2013.12.9