2月1日午後と2日の狙い目入試

 1日午後は、22年の受験者数100人以上の共学校から見ていこう。東京農業大学第一(1回)は1倍台半ばまで緩和しそうで、これはかなり受けやすく、受かりやすい状況といえる。22年は363人が受験した神奈川大学附属(1回)は2倍割れに緩和しそうで、併願先としてかなり狙い目の入試となるだろう。

 広尾学園(2回・ISG)は2倍台半ばまで、広尾学園小石川(2回)は4倍強までと、大幅に緩和が見込まれている。開智日本橋(特待)は2倍台半ばもあり得る情勢だ。国学院久我山(1回ST)も2倍台半ば弱とかなり受けやすくなるだろう。

 1日午後女子校は、普連土学園(1回算数)と横浜女学院(B・特奨1回)が1倍台前半と2倍割れに、麹町学園女子(1回午後特待)と大妻多摩(1回午後)、共立女子第二(1回午後)はいずれも1倍台前半となりそうで、合格を確実に得たい受験生にとっては狙い目といえる。また、人気上昇が続いた清泉女学院(2回)は2倍台半ばに、昭和女子大学附属昭和(SA・AP)は4倍割れまで緩和しそうである。

 2日午前は、大妻(2回)が2倍を切るかもしれない。こちらも狙い目入試である。受験生の多かった女子校としては、鎌倉女学院(1回)が1倍台前半と、併願には安心の状況にある。受験生数が100人を割るものの、十文字(3回)と江戸川女子(2回)は1倍台半ば前後で、1倍台前半が見込まれる東京家政大学(3回)と合わせて、併願先として大いに期待できる。一方、緩和傾向が続いた白百合学園は少し戻しており、2倍台半ばに迫るかもしれない。

 共学校では、338人が受験した法政大学第二(1回)が4倍を割れそうで、267人受験の明治大学付属明治(1回)の3倍程度と並んで、大学の付属校としては穏当な倍率になりそうだ。慶應義塾湘南藤沢の5倍割れも、7月と状況が変わっていない。目黒日本大学(3回)は2倍強まで緩和が見込まれる。

 渋谷教育学園渋谷(2回)は7月に続いて4倍を切りそうな状況にある。安田学園(先進特待3)は少し持ち直してきているが、1倍台後半程度で引き続き受けやすい。芝浦工業大学附属(2回)が3倍程度まで緩和しそうな点にも注目しておきたい。

 2日午後の注目校は中央大学附属横浜(2回)で、2倍台半ばに。広尾学園小石川(3回)も7倍台半ばまで緩和されそうだ。女子校では普連土学園(2回)が1倍台前半と、押さえの併願先に考えたい状況にある。受験者数100人に満たない学校では、江戸川女子(2科)と宝仙学園共学部理数インター(2回)が1倍台半ば前後、八雲学園(4回)と聖園女学院(2B)は1倍台前半と、これらも合格を得るためには念頭に置いておきたい。安田学園(先進特待4回)は3倍割れ、日本大学(B回)は実倍率7倍から5倍台半ばへの緩和が見えている。