週刊ダイヤモンド編集部
米ニューヨークの金融地区ウォール街は、世界金融危機の震源地となり、「諸悪の根源」のそしりを受けてきた。しかし、米大統領選挙の結果を受けて今、風向きが急変している。

リーマンショック後にあっても電機大手で唯一黒字を計上した構造改革の優等生、三菱電機の収益力の強さがあらためて際立っている。課題は過去最高水準に積み上がった手元資金の有効活用だ。

足元では、事前の予想と反対に米国株は上昇し、ドル高円安に振れている。ただ、実際にトランプ政権が発足してからは、リスクオフから円高になる可能性が強まっている。

日系自動車メーカーがピンチだ。メキシコシフトを強めた矢先に、トランプが北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを宣言。環太平洋経済連携協定(TPP)の雲行きも怪しい。

トランプの経済分野での大風呂敷とも思える政策を実現するには、財源が必要だ。しかし、共和党主流派は支出拡大に消極的なため、袋小路に追いやられる可能性もある。

日米のメディア、有識者が予想を外し続けた米国の大統領選。米共和党保守派に独自のパイプを持ち、予備選段階から一貫してトランプ勝利を予測してきた渡瀬裕哉・早稲田大学招聘研究員に、勝利予測の根拠や日本人識者の米国人脈リスクについて聞いた。

「いい夫婦の日(11月22日)」を前に、あえて知っておきたい離婚の話。一口に離婚と言っても、その中身は千差万別。すんなり成立する夫婦もあれば、もめにもめるケースも少なくない。こじれれば、調停・裁判と何年もの時間がかかることも。

政治経験がまったくない上に敵の多いトランプだけに、新政権の人事は重要になる。バランス良く配置しているように思えるが、同時にそれは内紛の火種でもある。

悪夢とさえ表現された、ドナルド・トランプの米国大統領選挙での勝利。ところが、早くも経済政策に期待する声すら上がっている。トランプノミクスとは何か、実現可能なのか。

16/11/26号
トランプ氏の米大統領選の勝利で、株式や外国為替相場に楽観ムードが広がり、円安株高の流れが続いています。一方で、相場の日々の値動きはいまだ荒く、収まる様子はありません。今後想定される市場リスクとは一体何か。投資初心者にも分かるよう徹底解説します。

銀行員からヘッドハンターに転身し、さらに僧侶へ。開成高校出身で慶應義塾大学を卒業し、多彩な職歴を持つ安永雄玄氏は今、築地本願寺で事務方トップの宗務長に抜擢され、首都圏での信徒開拓を主導している。OBパワーとして有力な「開成」「慶應」の二枚看板は、安永氏の人生にどうかかわってきたのか。

好決算の携帯3社に忍び寄る「0円端末」是正とMVNOの影
MVNOの普及と競争促進を目的として昨年末に総務省で行われた「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」の影響がボディーブローのように現れ始めている。高額な端末を無料で配布する「0円端末」の是正が求められ、利用者の端末購入やキャリア間の乗り換えは底冷えし、代わりに安価な料金で利用できるMVNOへの流出が続いている。

中国経済の減速が神戸製鋼所を直撃している。同社は鉄鋼や建機の事業規模が最大手より小さく、コストが割高になりがち。高付加価値路線に活路を見いだすが、技術力で生き残れるか正念場を迎えている。

戦後最大の経済事件といわれるイトマン事件の内幕を実名で描き、話題となっている『住友銀行秘史』。著者は住友銀行の元取締役で、現リミックスポイント社長の國重惇史氏。イトマン事件では当事者として権謀術数の最中にいたエリートバンカーだった國重氏に、問題作を上梓するに至った背景などについて聞いた。

アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズや映画『シン・ゴジラ』を手掛けてきた庵野秀明監督には、映像作家という一面の他に、映像企画製作会社カラー代表取締役社長としての顔がある。このたび、カラーの会社設立10周年を迎え、2016年11月23日(祝)から8日間、東京・ラフォーレミュージアム原宿で初の企画展覧会を開催することになった。日本を代表するアニメスタジオを誕生させた庵野監督が初めて会社経営について語った。

アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズや映画『シン・ゴジラ』を手掛けてきた庵野秀明監督には、映像作家という一面の他に、映像企画制作会社カラー代表取締役社長としての顔がある。このたび、カラーの会社設立10周年を迎え、2016年11月23日(祝)から8日間、東京・ラフォーレミュージアム原宿で初の企画展覧会を開催することになった。日本を代表するアニメスタジオを誕生させた庵野監督が初めて会社経営について語った。

トランプ大統領が誕生したことで、米国経済に暗雲が垂れ込めている。公約として掲げた経済政策は米国経済にどんな影響を与えるのか、利上げは本当に行われるのかを、大胆に予測する。

再びブームを迎えている落語。落語家の数も増え、高学歴がごく当たり前になっている。その中で気を吐く女性落語家たちにも、名門校出身者は多い。(「週刊ダイヤモンド」2016年11月19日号特集「最強の高校」より)

異端のドナルド・トランプ氏が米大統領の座に就くことになったが、大手メディアなどのエリート層は終始、トランプ勝利を否定してきた。なぜ読み間違えたのか。

「粘り強さ」については、日本の「七転び八起き」ということわざが大好きで、本の中でも触れています。このことわざは、「粘り強さ」を表す非常に美しい表現だと思います。一方で、日本や中国などアジア出身の人がよく私のところに来て、「粘り強さについては知っている。勤勉についても分かっている。でも何かが欠けている」と言います。これはもしかしたら、「情熱」が欠けているのかもしれません。
