
山谷剛史
第199回
中国でも顧客を囲い込むためのポイントカードの発行が盛ん。しかし、中国の消費者には提示しただけで値引きしてもらえるクーポンの方が人気がある。すでにビックカメラは中国人観光客を当て込んで、上海、北京ではクーポンを発行している。

第194回
中国ではiPad発売前から、「モドキ製品」が続々と発売されている。ブランドにこだわらない消費者の数も膨大。中国政府も電子ブックを後押しする姿勢を示している。果たして、その狙いは何か。

第181回
中国ではネット利用者が毎年数千万人から1億人増えているというニュースを見聞きすれば、今後さらに魅力的な市場になると感じるだろう。だが、どうもネット接続料以外にお金を落とせる人の増加は微増にとどまりそうだ。

第169回
中国のオンラインショッピング市場が急成長中だ。1億8000万人弱が利用し、約3兆5000億円規模の市場。後発の日本企業が参入することは難しいように思えるが、実は今後2、3年内に絶好のチャンスが訪れそうだ。

第163回
Googleの中国市場撤退が話題となり、中国のネット検閲について興味が集まっている。日本人にはなかなかこの感覚がわかりにくい。ネット検閲とは何なのか、中国のネット利用者はこれとどう向き合っているのか。

第153回
日本への中国人渡航者増加が注目されているが、中国人観光客にとっては、歴史的建造物や数多いテーマパークよりも、日本が「買い物天国」であることが何よりの魅力なのである。

第140回
2009年、中国は自動車生産国としても、自動車市場としても世界最大となった。これだけ売れればカーナビも売れる。中国電子信息産業研究院によると、毎年300万人超が新規カーナビユーザーとなっているという。

第134回
2009年も終わりつつあるが、中国では「山寨機」と呼ばれるノンブランド携帯電話が昨年から変わらず好調だ。昨年は「今年のITワード」に「山寨機」が選ばれたが、今年もその勢いは止まらなさそうだ。

第120回
中国では検索サイト「百度」の海賊版音楽ダウンロードサービスが普及を牽引したため、ユーザーは有料化を受け入れることはない。そもそもネット普及以前から海賊版CD・DVDはどこにでも売っていた。

第109回
中国は、東芝らから譲り受けたHD-DVD改め「CBHD」が、中国における次世代光ディスクの中で最も売れていると報じる。だが報道内容に反して、実際中国の市場を見ると、ブルーレイを扱う店のほうが圧倒的に多い。

第107回
中国では様々な国産アニメが作られたが、全く認知されないまま消えていった。中国と日本のアニメの間には、技術云々ではない高い壁があるのは、中国人も重々承知している。その高い壁を「喜羊羊」は突き破ったのだ。

第95回
蘇寧電器がラオックスを買収と聞くと、馴染みのない中国の家電量販店ゆえに、見えない何かに飲み込まれるような不安感を抱く読者も少なくないのでは? 相手を知らなくては、過大ないし過小な評価をしかねない。

第93回
中国のネット利用者は3億人を超えるのに、オンラインショッピング利用者は1億人にも満たない。今回のパンデミックを契機に、SARSのときのようにオンラインショッピングをはじめる人が急増することは十分ありうる。

第92回
上海で筆者が目にした光景は、極端な例ではあるがあまりに衝撃的だった。夕刻の上海地下鉄2号線の車内で、目の前にいたサラリーマンが、OLが、カジュアルな服を着た若者が、皆iPhoneをいじっていたのだ。

第86回
中国では、インターネットの世界で新型インフルエンザの思わぬ「2次被害」が広がっている。都市部の若者は、ある意味、インフルエンザ感染以上にその被害が及ばないようにと戦々恐々だ。

第84回
「2008年のPCソフトの違法コピー状況」によれば、中国の違法コピー率は80%という数字だった。毎年数ポイント改善されてはいるが、80%台をキープしたままの中国は、なおコピー天国と揶揄されても仕方ない状況にある。
