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井手ゆきえ

医学ライター
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
子どもとコロナの後遺症、発疹や結膜炎・舌の腫れにも注意
井手ゆきえ
新型コロナウイルス感染症の「後遺症」の典型例は疲労感や味覚・嗅覚障害、集中力の低下など多種多様だ。成人の後遺症に関しては、症状や対応方法が徐々にわかってきたが、当初、感染者が少なかった小児については後手に回っていた。しかしオミクロン変異の流行以降、小児でも感染者が増え、同時に後遺症に悩むケースも増えている。
子どもとコロナの後遺症、発疹や結膜炎・舌の腫れにも注意
うんちの硬さと排便回数が「認知症リスク」と関係?国立がん研究センターの報告より
井手ゆきえ
国立がん研究センターの予防関連プロジェクト「JPHCスタディ」の報告によると、中年期以降の「便秘」は、認知症リスクにつながるようだ。
うんちの硬さと排便回数が「認知症リスク」と関係?国立がん研究センターの報告より
定年退職の時期を遅らせると健康に悪い!?京都大学の研究から
井手ゆきえ
少子高齢化で退職年齢と年金受給開始年齢が先延ばしされる昨今。ところが、退職時期を無理に引き延ばすと心臓に悪いらしい。京都大学の研究グループは、退職というライフイベントと心疾患リスクとの関連を調べている。
定年退職の時期を遅らせると健康に悪い!?京都大学の研究から
肝機能の推奨値を学会が初設定、「ALT(GPT)30超」は受診を
井手ゆきえ
今年6月15日、日本肝臓学会は健康診断の血液検査項目のうち、肝機能を反映するALT(GPT)値「30超」を医療機関への受診指標とすると発表した。学会が明確に推奨値を定めたのは初めて。
肝機能の推奨値を学会が初設定、「ALT(GPT)30超」は受診を
夏場に気になる脇や手の「多汗症」、皮膚科で保険診療できます
井手ゆきえ
季節や状況を問わず、噴き出す汗に悩まされる「多汗症」。脇の下の汗染みや、ぐっしょりぬれた手のひらを人目にさらすストレスで心の負担も大きい。脇汗(腋窩多汗症)の治療に関しては20年以降、抗コリン薬が相次いで発売され、日本ではゲル状の塗り薬と、シートタイプの2剤が保険診療で利用できる。
夏場に気になる脇や手の「多汗症」、皮膚科で保険診療できます
ビタミンD3が「がん死」を抑制する?サプリの臨床試験が進行中
井手ゆきえ
日差しが眩しい季節だ。紫外線の害が強調されるが、健康に欠かせないビタミンDの生成には日光浴が必須である。東京慈恵会医科大学分子疫学研究部の浦島充佳教授らは、ビタミンDの効能・効果に関する研究を続けている。
ビタミンD3が「がん死」を抑制する?サプリの臨床試験が進行中
夏は「最低気温」に注意を!熱帯夜で死亡リスクが増加
井手ゆきえ
近年、地球規模の温暖化の影響で、冬期と夏期の死亡率の差が縮まっている。冬期の死亡リスクは寒暖差による血圧の乱高下の影響が大きいが、夏期の死亡リスクは高過ぎる気温が原因の熱中症だ。天気予報の最高気温を見て対策を立てる人も多いだろうが、本当に気をつけたいのは「最低気温」らしい。
夏は「最低気温」に注意を!熱帯夜で死亡リスクが増加
50歳未満の若年性大腸がん増加中、「4つの初期症状」とは?
井手ゆきえ
近年、世界的に50歳未満で発症する「若年性大腸がん」が増えている。肥満と高脂肪食の影響や、抗菌薬の過剰投与による腸内細菌叢の変化などが原因とされているが、確かな結論はでていない。米ワシントン大学セントルイス校の研究グループは、早期発見につながる若年性大腸がんに特徴的な初期症状を調べている。
50歳未満の若年性大腸がん増加中、「4つの初期症状」とは?
その一杯で死亡率が上昇、2型糖尿病患者は加糖飲料に要注意
井手ゆきえ
そろそろ梅雨の季節だ。蒸し暑さと喉の渇きを癒やすには甘い清涼飲料水が定番だが、特に2型糖尿病の方は、その1杯を無糖のお茶や水、もしくはコーヒーに置き換えよう。研究者は「糖尿病の患者さんは、水分補給の方法にもこだわるべき」としている。
その一杯で死亡率が上昇、2型糖尿病患者は加糖飲料に要注意
歯と口の健康週間、オーラルフレイルは重大な健康リスクになる
井手ゆきえ
毎年、6月4~10日は「歯と口の健康週間」だ。近年は嚙む、のみ込む、話すという口腔機能の低下を「オーラルフレイル」と呼び、老化の初期サインとして、適切なケアを勧める動きが盛んだ。
歯と口の健康週間、オーラルフレイルは重大な健康リスクになる
肩こりには「やさしい刺激」を、痛みや可動域も改善
井手ゆきえ
頑固な肩こりにはやさしい刺激が効くらしい。東京都健康長寿医療センター研究所の研究チームはこれまで動物実験などで、皮膚へのやさしい刺激が脊髄のオピオイド受容体を活性化させ、痛み刺激の信号を妨害することを報告してきた。研究チームは慢性的な肩こりの痛みにも皮膚刺激が有効だと仮定し、これを検証した。
肩こりには「やさしい刺激」を、痛みや可動域も改善
「肥満症」治療薬が登場、外科手術に匹敵する効果の一方で重大な副作用も
井手ゆきえ
日本でも「肥満症」を適応としたセマグルチド(商品名ウゴービ)が承認された。糖尿病の治療薬として使われている薬剤と同じ成分で、週1回の皮下注射剤だ。最低用量から段階的に増量し、糖尿病治療薬の2倍以上に相当する最大2.4㎎まで増やすことができる。
「肥満症」治療薬が登場、外科手術に匹敵する効果の一方で重大な副作用も
HPVの「9価」ワクチンが公費で接種可能に、対象は小6~高1女子
井手ゆきえ
4月から、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防する9価HPVワクチンが公費で接種できるようになった。9価ワクチンは、ハイリスク型のうち9種類の感染を防ぐ。すでに定期接種が行われている2価、4価ワクチンよりも高い感染予防効果(8~9割)が期待できる。
HPVの「9価」ワクチンが公費で接種可能に、対象は小6~高1女子
早期の前立腺がん、治療しても経過観察でも死亡率は変わらず【英オクスフォード大調査】
井手ゆきえ
男性が新規に診断されるがん種の第1位は前立腺がんだ。進行・増殖が遅いがんの代表で、5年生存率はほぼ100%、10年生存率も9割を超える。それだけに診断後の治療に迷う。がんが前立腺の内部にとどまる「限局性前立腺がん」での治療の選択肢は、外科的な前立腺全摘出術、放射線治療、そして定期的に検査を受けながら無治療で経過を診る「積極的監視療法(監視療法)」の3つ。
早期の前立腺がん、治療しても経過観察でも死亡率は変わらず【英オクスフォード大調査】
スキルス胃がんと飲酒の関係、お酒に弱い人は要注意!
井手ゆきえ
早期発見で長期生存がかなうイメージがある胃がんだが、死亡者数は男性が肺がん、大腸がんに次いで3位、女性も第5位と決して侮れないがんだ。特に、スキルス胃がんに代表される「びまん型胃がん」は、早期発見が難しいうえに、既存の治療法では経過が思わしくない。飲酒が胃がんの発症リスクになることは以前から指摘されており、研究者は「お酒に弱い人が飲酒をする際は、注意が必要」としている。
スキルス胃がんと飲酒の関係、お酒に弱い人は要注意!
大学生の健康情報リテラシー、85%が「問題あり」か「不十分」
井手ゆきえ
コロナ禍で分かった健康リスクのひとつに、ヘルスリテラシー(HL)の低さがある。HLは、ちまたに溢れる健康情報から、科学的に適正なものを選択し、自分と周囲の健康を守る行動に結びつける能力だ。情報弱者はさておき、情報収集に長けた若者はどうだろうか。
大学生の健康情報リテラシー、85%が「問題あり」か「不十分」
性的欲求低下障害に対する、神経ペプチド「キスペプチン」の効果は?
井手ゆきえ
先進国全体で出生率が下がりつつある。歯止めをかけたい行政は、あの手この手を試しているが芳しくはない。生物として「治療」を期待する向きもある。その一つが性的欲求低下障害(HSDD)に対する、神経ペプチド「キスペプチン」の投与試験だ。
性的欲求低下障害に対する、神経ペプチド「キスペプチン」の効果は?
愛犬にも「がんの血液検査」を、7歳前後を目安に
井手ゆきえ
愛犬の寿命が延び、人間と同じような健康管理を必要とする時代になった。従来、犬の「がん検診」は問診や触診頼みで早期発見が難しかった。しかし近年、体液に含まれるがん細胞やがん由来の物質を解析する「リキッドバイオプシー」が実用化されたことで、血液検査による早期発見が期待されている。
愛犬にも「がんの血液検査」を、7歳前後を目安に
睡眠と緑内障の関係は?無呼吸症候群にも要注意
井手ゆきえ
日本人の中途失明原因の1位は緑内障だ。視野の一部が徐々に欠ける病気で、40歳以上の5%、60歳以上の1割が罹患していると推測される。中国・四川大学西中国病院の研究グループは、睡眠時間の長短、クロノタイプ(朝型・夜型)および、いびきや日中の眠気など睡眠の質を表す指標と、緑内障との関連を検討した。
睡眠と緑内障の関係は?無呼吸症候群にも要注意
喫煙によるコロナ重症化リスク、紙巻きと加熱式を併用者で高くなる
井手ゆきえ
新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類へ変更される。「感染する/させる」機会が増え、診療現場の混乱は必至だ。せめて重症化の芽は摘んでおきたい。喫煙も重症化リスクだが、加熱式たばこの情報が少なかった。そこで大阪公立大学の研究者らは昨年2月、国内で発売されている加熱式たばことCOVID-19重症化リスクとの関連を調べている。
喫煙によるコロナ重症化リスク、紙巻きと加熱式を併用者で高くなる
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