2015.6.19 派遣法改正で働き手に本当にメリットはあるのか 今回の労働者派遣法の改正案では、与野党の対決が激化し、採決が見送られるなど混乱を極めた。中でも注目されるのが、専門26業務の派遣社員が従来はなかった3年間の派遣期間に制限されることだ。今回の改正で働き手にメリットはあるのか。
2015.6.9 年金引き下げ違憲訴訟で現実となった「シルバー民主主義」の脅威 年金支給額の引き下げを憲法違反とする集団訴訟が全国で始まった。これは、今後、急速に高齢者が増える日本で、高い投票率を武器として大きな政治力をもつ「シルバー民主主義」の脅威が、現実のものとなりつつあることを示している。
2015.2.17 「残業代ゼロ」法案=過労死法案の誤解を解く 2月13日、労働政策審議会の分科会報告が公表され、「残業代ゼロ」となる働き方も盛り込まれた。これを「過労死促進法案だ」と批判する声が後を絶たないが、私はむしろ「過労死防止法案」だと主張したい。
2014.12.5 誰も触れたがらない“アベノミクスの宿題”抜本改革からほど遠い「社会保障改革」――八代尚宏・国際基督教大学客員教授 急速な高齢化に伴い、増加の一途を辿る日本の社会保障費。安倍政権には借金に依存する不安定な社会保障の構造改革が求められているが、アベノミクスはその“宿題”に答えてきたのか。総選挙を前に安倍政権の社会保障制度改革を評価する。
2014.9.4 なぜ女性管理職は増えないか 「30%目標」を遠ざける“日本的雇用慣行の疾患” 政府は今年6月に示した新しい成長戦略で「2020年までに女性管理職の割合を30%以上」と目標を掲げた。一方、現在の日本におけるその比率は11%に過ぎず、目標との乖離が著しい。では一体なぜ、日本では女性の管理職が増えないのだろうか。
2014.5.29 なぜ労働時間の規制改革は嫌われるのか?「残業代ゼロ法案」をめぐる誤解と本質 政府は28日の産業競争力会議で、成果に応じて賃金が決まる新たな労働時間の制度について議論を行った。しかしこれに対し、「残業代ゼロ法案」との声が各所から上がり、批判にさらされている。なぜいつも労働時間の規制改革は批判されるのか。
2014.3.13 「派遣法改正」で本当に正社員の仕事はなくなる? 非正社員化が進むとの声も挙がる労働者派遣法改正案。『正社員ゼロ法案』という極端なレッテルを貼られているが、本当に正社員の大部分が派遣社員に代替されるのだろうか。また、この改正によって肝心な派遣社員の働き方は改善するのか。
2013.10.11 政府が賃上げを実現できる3つの方法――国際基督教大学客員教授 八代尚宏 安倍首相は消費税率引き上げと同時に、5兆円規模の経済対策を実施するとしている。そのなかで議論を呼んでいるのが、法人税減税だ。八代尚宏氏は、賃上げと法人税減税を引き換えにするといった手段は、市場経済を尊重することに反すると指摘する。
2013.6.19 解雇規制改革は中小企業の労働者に“福音” 「多様な働き方」実現に中立的な労働法制を――国際基督教大学客員教授 八代尚宏 政府の産業競争力会議で議論されて以来、批判が数多く寄せられている「解雇規制改革」の問題。これに賛成の立場を示す八代尚宏・国際基督教大学客員教授は、「企業の得、労働者の損」という認識をされがちなこの問題には、大きな誤解があると語る。