柴田裕之
「自分はポール・マッカートニーだ」12人中6人の子が統合失調症を発症した一族の記録
第二次大戦後に生まれたギャルヴィン家の12人の子どものうち6人が統合失調症を発症した。徘徊と入退院を繰り返す長男ドナルド、自分をポール・マッカートニーだと信じる9男マット、女王のために働いていると妄想する10男ピーターらの混乱と苦悩の記録を描く。※本稿は、ロバート・コルカー(著)、柴田裕之(翻訳)『統合失調症の一族:遺伝か、環境か』(早川書房)の一部を抜粋・編集したものです。

4つ子が全員「統合失調症」に…病いは「遺伝」か「育ち」か、研究者が出した結論は?
アメリカで生まれた4つ子姉妹「ジェネイン4姉妹」は、22~23歳にかけて全員が統合失調症を発症した。研究者ローゼンタールは、彼女たちの事例を通じて発症原因が遺伝か環境かを探り、学者たちの意見や研究結果からその答えを導こうとした。※本稿は、ロバート・コルカー(著)、柴田裕之(翻訳)『統合失調症の一族:遺伝か、環境か』(早川書房)の一部を抜粋・編集したものです。

12人の子のうち6人が統合失調症に、医学の発展に貢献した一族の波乱の人生
第二次大戦後、ドンとミミ夫妻は12人の子に恵まれ、幸せな生活を送っていた。だが成長とともに子どもたちは精神に異変をきたし、6人が統合失調症と診断された。厳格な両親のもとで育った息子たちが次々と発症したギャルヴィン一家の実話である。※本稿は、ロバート・コルカー(著)、柴田裕之(翻訳)『統合失調症の一族:遺伝か、環境か』(早川書房)の一部を抜粋・編集したものです。

「2050年に地球温暖化による破局が来る!」と怯える前に、酸素と水と食料の現実の話をしよう
「アマゾンの熱帯雨林が減ると酸素供給が減る!」。かつてフランスのマクロン大統領はこう叫んで人々を脅したが、これはまったく科学的な態度ではなかった。アマゾン以上に、「2050年の地球温暖化の危機」は、環境問題に取り組む政治家たちにとってホットなテーマだが、マクロン同様に科学は脇に押しのけられている。実際のところ温暖化の進展は、人類の生存に不可欠な酸素・水・食料の供給にどう影響するのか、これらの問題を横断的に研究している専門家が解説する。※本稿は、バーツラフ・シュミル著、柴田裕之訳『世界の本当の仕組み エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来』(草思社)の一部を抜粋・編集したものです。

脱炭素化が深刻な食糧危機をもたらす?温暖化対策の“大きすぎる代償”
環境問題に敏感な政治家や財界人は、「脱炭素」を強力に推進している。地球温暖化に立ち向かうためなら、多少の不便や出費には目をつぶるというのが彼らのスタンスだ。だが、安くて美味しい食料生産は炭素エネルギーのおかげだという現実を知ったとき、人々はまだ彼らの言葉にうなずいていられるだろうか。※本稿は、バーツラフ・シュミル著、柴田裕之訳『世界の本当の仕組み エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来』(草思社)の一部を抜粋・編集したものです。

脱炭素運動を楽しめるのは金持ちだけ?ドイツの再エネ転換がなかなか進まない当然の理由
「脱炭素社会」のかけ声のもと、世界中で政財官の多くの面々が突っ走っている。だが、もっとも先鋭的なドイツでさえ、20年にわたった「エネルギー革命」の成果はお寒い限りで、いまだに化石燃料を大量に燃やしている。それもそのはず、現代文明を維持する4本柱「セメント、鋼鉄、プラスティック、アンモニア」の生産において、脱炭素化のメドはほぼ立っていないのだ。※本稿は、バーツラフ・シュミル著、柴田裕之訳『世界の本当の仕組み エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来』(草思社)の一部を抜粋・編集したものです。

第7回
花粉症、ジカ熱、天候保険……温暖化ビジネスの「タネ」はいたるところに
気候変動は、いったい「誰」の利益になっているのか――。地球温暖化で儲けを狙う人たちを追った『地球を「売り物」にする人たち』著者が語る、日本への影響、そして今まさに生まれつつある新手の「温暖化ビジネス」とは?

第6回
「気候変動は市場の力でなおせる」世界24ヵ国で見た「都合のいいモラリティ」
地球温暖化は、カネになる――。いま世界じゅうで密かに成長している「温暖化ビジネス」の数々を白日の下にさらした『地球を「売り物」にする人たち』の著者インタビュー。世界の果てで見た、資本主義者たちの本音とは。

第5回
日本人だけが知らない!?「温暖化ビジネス」が突きつける2つのシナリオ
気候変動を「糧」に利益を生み出す、「温暖化ビジネス」――果たして日本人は「知らない」ままでいられるのか? 加速度的に上がる気温と高まるビジネスの機運を受けて、日本の未来はどうなるのか。2つのシナリオで読みとく。

第4回
温暖化のおかげで「独立」が買える!?グリーンランドが抱える「究極のジレンマ」
地球温暖化のおかげで、グリーンランドが独立する!? 氷河が解けるほどに溢れ出したビジネスチャンスで、一見気候変動の「被害者」であるグリーンランドが手にした利益、そして世界一悩ましい「ジレンマ」とは?

第3回
世界の「農地」を買いあさるウォール街のハゲタカどもの呆れた実態
ウォール街のハゲタカたちが次に狙う獲物は、世界じゅうの「農地」!? 地球温暖化を確信し、次々と儲けの機会を見つけ出すエリートたちの本音から、今世界で浸透しつつある「新しい現実」をあぶり出す。

第2回
砂漠だらけのイスラエルが「水不足」を歓迎する「おいしい理由」とは?
砂漠だらけのイスラエルが、「水不足」を歓迎している!? 地球温暖化を新たなビジネスチャンスとみなす「新しい現実」を追う連載第2回は、温暖化で生まれた「おいしい」市場を狙う人たちの姿を明らかにする。

第1回
「沈む島国」に◯◯を売り込むえげつない国家オランダ
地球温暖化は、新たなビジネスチャンスだ――温暖化「後」を見据えたえげつないビジネスがいま増えているという。初回は、海面上昇で沈む島国に「あるもの」を売り込むオランダの「本音」をえぐりだす。

第5回
ディズニーで学んだ、離職率を60%下げる新人研修の方法
「あんなに研修を受けさせたのに、すぐに辞められてしまった……」研修をしても福利厚生をよくしてもなかなか解決しない離職率の問題。ディズニーが新人を使命に忠実で知識豊かな人材に変える手法に着目した著者が、どうすれば会社と新人の双方にとって「よい選択肢」を提示できるか、解き明かします。

第4回
好況下で伸ばしたCEOと不況下で持ちこたえたCEO、どちらがすごいのか?
新しいCEOを選ぶ時、過去に成功を収めた華々しい経歴を持つ人と、ほとんどの企業が撤退した業界で結果を出してきた人とでは、あなたが信頼するのはどちらの人でしょうか? 「対応バイアス」という人間心理を手がかりに、どうすれば「正しい情報」に基づいて意思決定できるのか、解き明かします。

第3回
フェイスブックとトム・ハンクスが教えてくれる「評価」の難しさ――どうすれば公正な制度を構築できるのか?
従業員をやる気にさせるための評価システムを作ったはずなのに、かえってモチベーションが下がってしまったこと、ありませんか? トム・ハンクスの「悲劇」とフェイスブックの「恐るべき仕組み」から、どうすれば公正な評価制度をつくれるのか、解き明かします。

第2回
なぜコカ・コーラは顧客を裏切る意思決定をしたのか?
綿密に計画を練り上げてゴーサインを出したはずのマーケティングプランが、まったく逆効果に終わったこと、ありませんか? 「顧客のため」を思ってやったことが、大ブーイングを浴びてしまったコカ・コーラ社の事例から、どうすれば顧客の本当のニーズを拾い上げて意思決定できるのか、解き明かします。

第1回
なぜCEOは「貴重な助言」を無視するのか?――ウォルマートとグリーンスパンの「避けられた失敗」
勉強も、ダイエットも、貯金も、マーケティングプランも……綿密に計画を練り上げたはずなのに、気がついたら失敗していた、という経験はありませんか? 元FRB議長のアラン・グリーンスパンやウォルマートのような、世界一流の人や企業の大失敗から、「しくじらない」意思決定の原則を解き明かします。
