金子 勝

金子 勝

淑徳大学大学院客員教授・慶應義塾大学名誉教授

75年東大卒。法政大助教授、教授を経て2000年10月から慶大教授。専門は制度経済学、財政学。近著に『日本病 長期衰退のダイナミクス』(共著、岩波新書)、『負けない人たち』(単著、自由国民社)、『ポスト「アベノミクス」の経済学』(共著、かもがわ出版)などがある。

繰り返す「バブル崩壊」化けの皮がはがれたアベノミクスは泥沼
金子 勝
コロナショックは金融市場にも波及、世界同時株安に陥り、バブルとその崩壊が繰り返されてきた世界経済は改めて脆弱性を露呈した。超金融緩和で株高を“演出”してきたアベノミクスも化けの皮がはがれた。
繰り返す「バブル崩壊」化けの皮がはがれたアベノミクスは泥沼
古い「仲間内資本主義」では新しい成長産業は育たない
金子 勝
安倍政権の体質は開発独裁に起きる「仲間内資本主義」に似ている。身内だけに「利益」を分け合い、権力に近い人間や企業だけが優遇される“縁故主義”では新しい産業は育たず経済社会も衰退する。
古い「仲間内資本主義」では新しい成長産業は育たない
無責任政治が「賃金底抜け」と「年金破綻」を助長する
金子 勝
安倍改造内閣は発足から2ヵ月で閣僚の辞任や政策の中止が相次いでいる。懸念されるのは、政治の無責任や弛緩が経済政策にも影を落とし、国民生活の基盤が崩れかねないことだ。
無責任政治が「賃金底抜け」と「年金破綻」を助長する
対韓輸出規制は、歴史問題の政争に貿易を巻き込んだ「愚策」だ
金子 勝
日韓関係は双方ともが政治の利害、思惑が優先して強硬姿勢を続けるチキンゲームになっている。日本の対韓輸出規制は戦後の通商政策の変質であり、産業の利益を著しく損なう愚策だ。
対韓輸出規制は、歴史問題の政争に貿易を巻き込んだ「愚策」だ
“関税マン”トランプ再出馬で強まるブロック経済化のリスク
金子 勝
トランプ大統領が2020年の大統領選への再出馬を表明。「自国第一」のトランプ流による世界の混乱はさらに続く見通しだ。中でも「最強国の保護主義」が貿易のブロック化を招くリスクは高まる一方だ。
“関税マン”トランプ再出馬で強まるブロック経済化のリスク
アベノミクスは「過去の失敗の集大成」、平成の終わりの“既知感”の正体
金子 勝
平成が終わるのにバブル崩壊後の平成の初めに戻った既知感がある。“大転換期”なのに財政と金融緩和で需要を支えることを繰り返してきた。こうした失敗の集大成にすぎないアベノミクスが自壊するのは当然だ。
アベノミクスは「過去の失敗の集大成」、平成の終わりの“既知感”の正体
戦後最長景気の先には日本経済破綻の「崖っぷち」が迫っている
金子 勝
「戦後最長景気」が喧伝されているが、格差拡大や実質賃金の下落など、“病巣”はむしろ深刻化した。目先の景気に固執した政策自体が経済破綻の誘因だ。危機回避の政策への転換が急務だ。
戦後最長景気の先には日本経済破綻の「崖っぷち」が迫っている
無意味な消費増税対策や“粉飾計画”でなくまともに「財政危機」に向き合え
金子 勝
消費増税の際の景気の落ち込みを防ぐため商品券配布などが検討されているが、もともと財政健全化計画自体が非現実的な成長率見通しを前提にした「粉飾計画」だ。小手先の対策でなくまともに財政危機に向き合う時期だ。
無意味な消費増税対策や“粉飾計画”でなくまともに「財政危機」に向き合え
日本経済最大のリスクは金融ショックに打つ手がない「中央銀行の死」だ
金子 勝
世界同時株安など世界経済に不透明感が強まるが、異次元緩和を進めてきた日銀は新たなショックが起これば、自らも打撃を受けるだけでなく、中央銀行の本来の機能を果たせない可能性がある。「中央銀行の死」が日本経済の最大のリスクだ。
日本経済最大のリスクは金融ショックに打つ手がない「中央銀行の死」だ
アベノミクスがあと3年続けば日本の産業衰退が一気に露呈する
金子 勝
経済の好調が「安倍長期政権」を支える要因とされるが、「見せかけの好景気」に過ぎない。先端産業は米中などに取り残され、いずれ異次元緩和の失敗と同時に産業の悲惨な状況が一気に表面化する。
アベノミクスがあと3年続けば日本の産業衰退が一気に露呈する
再生可能エネルギーが日本で「主力電源」になり得ない理由
金子 勝
再生可能エネルギーを2050年に向け「主力電源」にすることを初めて明記したエネルギー基本計画が策定されたが、その道筋は見えない。地域独占や原発維持を掲げる電力会社の既得権益が残されたままだからだ。
再生可能エネルギーが日本で「主力電源」になり得ない理由
トランプ外交の正体、人気取りとビジネスで世界を変えていいのか
金子 勝
米朝首脳会談で朝鮮半島の「非核化」の流れを作る一方、同盟国までを貿易戦争に巻き込みかねないトランプ外交を動かしているのは何なのか。キーワードは「ポピュリズム」と「ビジネスマン的な取引」だ。
トランプ外交の正体、人気取りとビジネスで世界を変えていいのか
安倍外交が限界露呈、支持率回復の頼みの綱も「成果ゼロ」
金子 勝
国内問題で支持率が低下すると「外交」で挽回してきた安倍首相だが、最近では成果を上げられないどころか、朝鮮半島問題などでは日本の存在感はなくなり、「ジャパンパッシング」の構図だ。
安倍外交が限界露呈、支持率回復の頼みの綱も「成果ゼロ」
森友問題が象徴する「縁故資本主義」が日本を滅びに向かわせる
金子 勝
公文書が改ざんされた森友問題の背後には、政権運営や政策が首相に近い一部が担い、情報が隠されチェックが利かないまま、権力者の周辺に利益がばらまかれる“縁故資本主義”の蔓延がある。
森友問題が象徴する「縁故資本主義」が日本を滅びに向かわせる
安倍政権の「生産性革命」が、また日本をおかしくする
金子 勝
安倍政権の「生産性革命」は、非正規を増やし「ブラック労働」を生んだ政策の失敗を繰り返す恐れがある。間違った成長戦略のもと生産性を上げようとすれば、労働強化につながるだけだからだ。
安倍政権の「生産性革命」が、また日本をおかしくする
モノ作りの現場を蝕み産業を滅ぼす「日本病」の正体
金子 勝
大手メーカーの無資格者による品質管理やデータ改ざんが相次いで表面化したが、その源流は、バブル崩壊後、「失われた20年」を生んだのと同じだ。誰も責任をとらない体制のもとで、問題の本質に目をそむけて解決を先送りする“日本病”が今も続いている。
モノ作りの現場を蝕み産業を滅ぼす「日本病」の正体
「株価連騰」なのに誰も豊かにならない理由
金子 勝
株価が連騰し、バブル崩壊後の戻り高値を更新しても豊かさを感じないのは、株価至上主義の経営で労働分配率は下がり続けているからだ。消費が伸びずに国内市場が縮小するだけでなく、目先の利益を追うことで企業の競争力も弱くしている。
「株価連騰」なのに誰も豊かにならない理由
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