千本木啓文
#10
人材の流出が続く中央省庁や地方自治体が人材を確保するには、職員の待遇改善が必須だ。しかし、公務員の賃上げは国民受けが良くないため、積極的に取り組もうとする政治家は少ない。だが、官僚機構のスリム化を含む組織改革とセットで行えば、どうだろうか。本稿では、日本総合研究所の協力を得て、役所が民間から人材を採れるようになるために不可欠な変革を提案する。

#21
青果卸トップ企業・東京青果に反旗!株主提案した仲卸社長が暴露する「役員の横領を隠蔽」疑惑と市場改革の覚悟
青果物卸売り最大手の東京青果が揺れている。筆頭株主である東京促成青果からガバナンス不全を指摘され、株主提案を受けているのだ。本稿では、東京促成青果の大竹康弘社長のインタビューをお届けする。東京青果の株主対応の問題点や、卸売市場のDX構想について余すところなく語ってもらった。

#9
国土交通省が、若手の離職者が急増していることなどに対して危機感を強めている。この傾向が続けば、航空管制や土木工事、海上保安庁の現場のオペレーションが支障を来しかねない。国交省は行政サービスの持続性を確保するために、本気の「組織変革」に乗り出した。

#7
江藤拓農相は5月21日、石破茂首相に辞表を提出した。コメ騒動の最中、「コメは買ったことがない」などと講演会で発言したことが批判を招いた。江藤氏が在任中、農水官僚らに威圧的な態度で接していたため、自由闊達な政策論議が封殺されていたとの指摘もある。ピンチヒッターとして急きょ、農相に就任することになった小泉進次郎・自民党水産総合調査会長は、農水省の政策立案能力を復活させ、農政の大改革を実現できるのか。

JAグループの中枢にいた人物が、覚悟の上で、ダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。その人物とは、全国500農協を束ねてきたJA全中元常務の福間莞爾氏だ。福間氏は、機能不全に陥った古巣のJA全中は解散し、新たな司令塔を設立するJAグループの再編を提言している。実は、その再編計画は、福間氏が現役の役員だった時代にひそかに進め、実現する一歩手前まで行った案だった。

JA全中はなぜ“農協の司令塔”の地位から転落したのか?「独裁」で組織が腐敗した内幕を元常務が大暴露!
JAグループの中枢にいた人物が、覚悟の上で、ダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。その人物とは、全国500農協を束ねてきたJA全中元常務の福間莞爾氏だ。最近、JA全中を批判する書籍を上梓した福間氏は、古巣が腐敗した要因として、同組織の元専務から参院議員となった山田俊男氏による「独裁」と「組織の私物化」を挙げた。農協の上部団体で何が起きていたのか。

#6
「県庁も道州制も不要」国会発言の真意を村上総務相が激白、人口が半減する時代を見据えて議論を本格化すべき
村上誠一郎総務相は、「県庁は不要」「道州制も不要」と国会で発言して波紋を呼んだ。その真意は何なのか。村上総務相に、地方自治の課題とビジョンを語ってもらった。

#4
村上総務相が国会議員や兵庫県知事の「パワハラ問題」を斬る!フジテレビ問題とも共通する病根とは?
霞が関の中央省庁からの人材流出が問題になっている。公務員の働き方改革のキーパーソンである村上誠一郎総務相は、人材獲得のための方策として、パワハラ防止の重要性を指摘した。日本が針路を誤らないために、どんな人材活用が必要なのか。村上総務相に、人材活用の秘訣や、長谷川岳参議院議員が総務副大臣時代に行った官僚へのパワハラ、齋藤元彦兵庫県知事が公益通報者に圧力をかけた問題について聞いた。

#3
村上総務相が語る、中央省庁の「忖度文化」を改める秘策とは?“国家中枢の危機”は政治が招いた
霞が関の中央省庁からの人材流出が問題になっている。公務員の働き方改革のキーパーソンである村上誠一郎総務相は、人材獲得のための最大の課題として、役所を指揮する政治家の質の向上を挙げた。村上総務相に、日本に求められるリーダー像や、政治家の卵の選抜方法などについて語ってもらった。

#20
日本最大の青果市場、東京都の大田市場における総売上額の80%超を占める青果卸のガリバー、東京青果で、深刻なガバナンス不全が生じている。同社を25年以上にわたり牛耳ってきた川田一光会長と、息子の川田光太社長による「親子独裁」により、けん制機能が働きにくくなっているのだ。その一例として、パワハラなどの労務問題を明らかにする。

東京の大田市場を牛耳る青果物卸売最大手の東京青果が、ガバナンス不全に陥っている。市場のDXに同社首脳が待ったを掛けている他、役員による不祥事が相次ぎ、人材が流出しているのだ。青果卸のガリバーに起きている異常事態を明らかにする。

加藤財相が「財務省解体デモ」の影響と対応策を激白、中央省庁が国民に貢献していることを発信していく
公務員の人材流出などにより、役所の仕事や教育現場などが危機にひんしている。優秀な人材を確保するために欠かせない公務員の「賃上げ」のキーパーソンである加藤勝信財務相に、待遇改善の必要性を聞いた。賃上げの原資となる国家予算を差配する現在の立場だけでなく、大蔵省職員、初代内閣人事局長、厚生労働相、働き方改革担当相などを務めた加藤氏は何を語るのか。

#1
【加藤財務相インタビュー完全版】「官僚の賃上げ」の必要性を激白、非正規公務員の待遇も改善するべき
公務員の人材流出などにより、役所の仕事や教育現場などが危機にひんしている。優秀な人材を確保するために欠かせない公務員の「賃上げ」のキーパーソンである加藤勝信財務相に、待遇改善の必要性を聞いた。賃上げの原資となる国家予算を差配する現在の立場だけでなく、大蔵省職員、初代内閣人事局長、厚生労働相、働き方改革担当相などを務めた加藤氏は「公務員の危機」について何を語るのか。

#19
青果物卸売り最大手の東京青果が揺れている。同社を25年以上にわたり牛耳ってきた川田一光会長や、息子の川田光太社長らの退任を求め、筆頭株主の東京促成青果が株主提案を行ったのだ。本稿では、川田親子の長期独裁を可能にしてきた株式の持ち合いの実態を解明するとともに、両社の確執の端緒となった35年前の東京青果トップ解任騒動の詳細を明らかにする。

#42
【前回までのあらすじ】複雑な家庭で育った「昭和の女帝」真木レイ子は、政界の黒幕の愛人になることで巨額の遺産を手に入れた。そのカネを政治家たちにばらまき、永田町で成り上がった彼女は、ライバルだった“庶民宰相” 加山鋭達との権力闘争に勝利する。そして、最後の大仕事として政界再編を仕掛ける。(『小説・昭和の女帝』最終回)

コメの価格高騰を巡る議論が紛糾する中、注目を集めるのが「コメ農家は時給10円」とする試算だ。しかし、この「時給10円説」には、重大な論理の飛躍があり、コメ農家の現状を見誤る恐れがある。また、農家の状況を検証すると、赤字農家が営農を継続する「意外な理由」が浮き彫りになってきた。コメ農家の利益構造や原価を、データを基に徹底解明した。

#41
【前回までのあらすじ】1984年の師走、「昭和の女帝」真木レイ子の母が泉下に没した。喪に服すレイ子を弟分の政治家、藤本久人が訪ね、政界再編の野望を語る。「時代遅れの加山派を潰す」「政権交代可能な野党をつくる」ことが自分の使命だという藤本を、レイ子は全力で応援することを約束し、行動に出た。(『小説・昭和の女帝』#41)

#12
JAグループの改革の旗振り役となるリーダーが不在といわれて久しい。人材が欠乏する中でも、農協役職員から期待を集める経営者は誰なのか。農協役職員アンケートの回答者248人が選んだ、JAグループの次代を担うリーダーのランキングをお届けする。

#11
農協職員が過大な営業ノルマを達成するために本来不要な共済(保険)に加入する“自爆営業”が問題になった。農水省が監視を強化する中、農協は以前のような強引な営業を自粛している。共済事業の粗利の減少率が大きいJAのランキングを大公開する。

#18
2016年のJA全農改革では、農業の資機材の価格が海外に比べて高いことが政府から問題視された。それから約10年……、農業資材や農機が割高な問題は改善されていないようだ。担い手農家アンケートの結果に基づき、農家が割高だと感じている農業の資機材を明らかにするとともに、肥料、農薬、農機、農業ハウス資材が高い理由を徹底分析する。
