千本木啓文
#19
国家公務員、日本銀行行員212人に「組織内のパワハラ」と「政治家からのパワハラ」の被害状況を聞き、省庁別のパワハラ危険度ランキングを作成した。セクハラやパワハラで、職員の自死や訴訟が起きた問題省庁が、反省の上に立って改革を進めている一方で、パワハラ危険度が急上昇している組織もあった。本稿では、組織内と政治家からの二つのパワハラ危険度ランキングを大公開。さらに、政治家や上司それぞれによって、どのようなハラスメントが多く行われているかを示すパワハラ行為ランキングも発表し、その実態を明らかにする。

#18
国家公務員、日本銀行行員212人に省庁などの「働きがい」と「政策立案能力」を評価してもらい、ランキングを作成した。すると、かつて霞が関を牛耳っていた五大省庁(財務省、外務省、経済産業省、警察庁、総務省)で、働きがいランキング上位5位に入ったのは2省のみという衝撃的な結果になった。もやは組織のブランドに依存していては、職員の士気は保てないのだ。本稿では、意外な格差が明らかになった、働きがいランキングと政策立案能力「低下度」ランキングを大公開する。

#17
ダイヤモンド編集部は、独自に行ったアンケートで、国家公務員や日本銀行行員らに、「歴代の大臣または日本銀行総裁で、尊敬できる人物」を聞いてランキングを作成した。首相経験者が続々ランクインする中で、上位に食い込んだ日本銀行総裁とは。国家公務員らから人望を集めるリーダーは誰かを明らかにする。

「米価暴落リスク」が急上昇!農水省を市場主義から介入主義に“転向”せざるを得なくした「2つの失態」
国内コメ市場を「“じゃぶじゃぶ”にしなければいけない」と豪語する小泉進次郎農水相は、政府備蓄米を大量に放出している。コメ先物市場における取引価格は小泉氏の農水相就任前より15%以上下がっており、政策の効果は確実に表れている。だが、政府は元来、コメは需要と供給のバランスで決まるという市場主義のはずだった。それが、なぜ積極介入主義に“転向”したのか。実は、農水省の二つの判断ミスが「政策の一貫性」を損なう事態を招いていた。農水省の失態と、その弊害を明らかにする。

#16
企業におけるパワハラは相当減っているという実感があるが、政治家による公務員へのパワハラは依然として続いているようだ。本稿では、ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した、パワハラ政治家ランキングとパワハラ政党ランキングをお届けする。

#15
県知事による部下へのパワハラが問題になっている今こそ、都道府県庁のトップには、部下を使いこなせる人格者が就いてほしいものだ。本稿では、ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した、尊敬できる知事ランキングを初公開する。

#14
政治家にとって最も大事な役割は国家のビジョンを示すことだが、官僚を使いこなし、理想を実現する能力も求められる。では、政治家と官僚の役割分担や、社会課題の本質を理解した上で、的確な指示を出すことができる政治家は誰だろうか。本稿では、ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した政策通の政治家ランキングを大公開する。

#13
政治家が政策を勉強するのは素晴らしいことだが、指示が細か過ぎたり、見当違いだったりすると、官僚からは嫌がられる。大物政治家が“悪い意味”で政策通だった場合には、公益を損なうことにもなりかねない。ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した“悪い意味”で政策通の政治家ランキングを初公開する。

小泉進次郎農水相が6月10日、政府備蓄米をさらに20万トン放出すると発表した。コメの民間在庫は以前から過去の米価暴落時を上回る水準に達していたこともあり、農家やコメ流通業者は、米価の激落に身構える。このままでは大規模農業法人が倒産リスクにさらされ、食料安全保障を脅かすことになりかねない。本稿では、コメの在庫の積み上がり状況を分析し、政府による市場介入が、価格の乱高下を増幅するリスクを明らかにする。

#10
人材の流出が続く中央省庁や地方自治体が人材を確保するには、職員の待遇改善が必須だ。しかし、公務員の賃上げは国民受けが良くないため、積極的に取り組もうとする政治家は少ない。だが、官僚機構のスリム化を含む組織改革とセットで行えば、どうだろうか。本稿では、日本総合研究所の協力を得て、役所が民間から人材を採れるようになるために不可欠な変革を提案する。

#21
青果卸トップ企業・東京青果に反旗!株主提案した仲卸社長が暴露する「役員の横領を隠蔽」疑惑と市場改革の覚悟
青果物卸売り最大手の東京青果が揺れている。筆頭株主である東京促成青果からガバナンス不全を指摘され、株主提案を受けているのだ。本稿では、東京促成青果の大竹康弘社長のインタビューをお届けする。東京青果の株主対応の問題点や、卸売市場のDX構想について余すところなく語ってもらった。

#9
国土交通省が、若手の離職者が急増していることなどに対して危機感を強めている。この傾向が続けば、航空管制や土木工事、海上保安庁の現場のオペレーションが支障を来しかねない。国交省は行政サービスの持続性を確保するために、本気の「組織変革」に乗り出した。

#7
江藤拓農相は5月21日、石破茂首相に辞表を提出した。コメ騒動の最中、「コメは買ったことがない」などと講演会で発言したことが批判を招いた。江藤氏が在任中、農水官僚らに威圧的な態度で接していたため、自由闊達な政策論議が封殺されていたとの指摘もある。ピンチヒッターとして急きょ、農相に就任することになった小泉進次郎・自民党水産総合調査会長は、農水省の政策立案能力を復活させ、農政の大改革を実現できるのか。

JAグループの中枢にいた人物が、覚悟の上で、ダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。その人物とは、全国500農協を束ねてきたJA全中元常務の福間莞爾氏だ。福間氏は、機能不全に陥った古巣のJA全中は解散し、新たな司令塔を設立するJAグループの再編を提言している。実は、その再編計画は、福間氏が現役の役員だった時代にひそかに進め、実現する一歩手前まで行った案だった。

JA全中はなぜ“農協の司令塔”の地位から転落したのか?「独裁」で組織が腐敗した内幕を元常務が大暴露!
JAグループの中枢にいた人物が、覚悟の上で、ダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。その人物とは、全国500農協を束ねてきたJA全中元常務の福間莞爾氏だ。最近、JA全中を批判する書籍を上梓した福間氏は、古巣が腐敗した要因として、同組織の元専務から参院議員となった山田俊男氏による「独裁」と「組織の私物化」を挙げた。農協の上部団体で何が起きていたのか。

#6
「県庁も道州制も不要」国会発言の真意を村上総務相が激白、人口が半減する時代を見据えて議論を本格化すべき
村上誠一郎総務相は、「県庁は不要」「道州制も不要」と国会で発言して波紋を呼んだ。その真意は何なのか。村上総務相に、地方自治の課題とビジョンを語ってもらった。

#4
村上総務相が国会議員や兵庫県知事の「パワハラ問題」を斬る!フジテレビ問題とも共通する病根とは?
霞が関の中央省庁からの人材流出が問題になっている。公務員の働き方改革のキーパーソンである村上誠一郎総務相は、人材獲得のための方策として、パワハラ防止の重要性を指摘した。日本が針路を誤らないために、どんな人材活用が必要なのか。村上総務相に、人材活用の秘訣や、長谷川岳参議院議員が総務副大臣時代に行った官僚へのパワハラ、齋藤元彦兵庫県知事が公益通報者に圧力をかけた問題について聞いた。

#3
村上総務相が語る、中央省庁の「忖度文化」を改める秘策とは?“国家中枢の危機”は政治が招いた
霞が関の中央省庁からの人材流出が問題になっている。公務員の働き方改革のキーパーソンである村上誠一郎総務相は、人材獲得のための最大の課題として、役所を指揮する政治家の質の向上を挙げた。村上総務相に、日本に求められるリーダー像や、政治家の卵の選抜方法などについて語ってもらった。

#20
日本最大の青果市場、東京都の大田市場における総売上額の80%超を占める青果卸のガリバー、東京青果で、深刻なガバナンス不全が生じている。同社を25年以上にわたり牛耳ってきた川田一光会長と、息子の川田光太社長による「親子独裁」により、けん制機能が働きにくくなっているのだ。その一例として、パワハラなどの労務問題を明らかにする。

東京の大田市場を牛耳る青果物卸売最大手の東京青果が、ガバナンス不全に陥っている。市場のDXに同社首脳が待ったを掛けている他、役員による不祥事が相次ぎ、人材が流出しているのだ。青果卸のガリバーに起きている異常事態を明らかにする。
