小説・昭和の女帝#目次Illustration by MIHO YASURAOKA

自民党の源流である保守政党の結党資金は、血塗られたダイヤモンドによって賄われていた。敗戦のどさくさに紛れ、巨万の富を手に入れた“永田町の女帝”“右翼の大立者”“たたき上げの総理大臣”が繰り広げる権力闘争! 松本清張でも書き切れなかった「日本の黒い霧」の向こう側――。アメリカの陰謀、強奪、脅迫、ハラスメント何でもありの裏面史を描き切る。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

第一章 吉田内閣に送り込まれたスパイ

自由党幹部7人が大磯の吉田邸に集まる月例会合に参加を許されていた36歳、女性秘書の正体とは。

小説・昭和の女帝#第1章Illustration by MIHO YASURAOKA

#1 総理候補・佐藤栄作に「リンゴの唄」を歌わせ、屈辱を与えた36歳の女性秘書とは

#2 吉田茂と鳩山一郎、戦後日本政治の2大巨頭の間で揺れる「女スパイ」の素性

第二章 女給からの転生

場末のバーのホステスだったレイ子が、「政界の黒幕」や「フィクサー」と呼ばれた権力者たちの知遇を得ることになった秘密――。

小説・昭和の女帝#第2章Illustration by MIHO YASURAOKA

#3 夢見るホステスだった19歳のころの「昭和の女帝」が、場末のバーで経験した運命の出会い

#4 二十歳前だった昭和の女帝が右翼青年に導かれ、迷い込んだ「けものみち」の残酷

#5 対米開戦前夜…総理大臣暗殺計画を企てた右翼の大立者の「裏の顔」

#6 大物右翼の「なぐさみ者」に堕ちた昭和の女帝に、ついに芽生えた権力への意志

#7 日露戦争で「児玉源太郎の懐刀」だった老人が、戦後「庶民宰相」となる男に与えた贈り物

#8 昭和の女帝と政治家志望の青年実業家が空襲警報下で交わした「約束」と「男女の因縁」

#9 ビルに隠していたダイナマイトが空襲で大爆発…焼野原で昭和の女帝が見たもの

#10 戦後日本を動かした「終戦時の火事場泥棒」、朝鮮で荒稼ぎした加山鋭達の場合

#11 戦後日本を動かした「終戦時の火事場泥棒」、海軍で儲けた鬼頭紘太の場合

#12 鳩山一郎が結党資金として譲り受けた「闇のダイヤ」を、米屋に売り歩いた河野一郎の献身

#13 死期を悟った“政界の黒幕”が、昭和の女帝のために用意した「還暦のパートナー」

#14 鳩山内閣をつくり損ねた「政界の黒幕」は次善の策で“吉田茂首班”に尽力、キングメーカーとなった

#15「昭和の女帝」の出産、そして「政界の黒幕」の死…昭電疑獄の追及と子分の裏切りで疲弊

#16 なぜ戦後最大のフィクサーは巣鴨プリズンでの獄中生活で「天敵・東条英機」と和解したのか

#17 巣鴨プリズンを出た鬼頭が右翼の大立者に成り上がるため米軍に献上した「お宝」

第三章 鬼頭という“くびき”

レイ子は、「政界の黒幕」真木甚八の“娘”として永田町で働き始め、やがて、自民党の選挙を仕切るまでになる。だが、彼女には葛藤があった。

小説・昭和の女帝#第3章Illustration by MIHO YASURAOKA

#18 鳩山政権下で三木武吉に次ぐ「第三の権力者」となった鬼頭が叱責した“昭和の女帝”の華々しい秘書生活

#19 傍流から本流へ、吉田学校の一員となった加山鋭達の出世と性豪ぶり…妾と愛人秘書が献身

#20 保守合同の裏で吉田茂、鳩山一郎、昭和の女帝ら4人が交わした「密談」の中身

#21 岸信介内閣で初の女性副総理秘書官となった昭和の女帝に、フィクサーが言い渡した「断れない依頼」

#22 商社のインドネシア戦後賠償ビジネスに使われた「昭和の女帝」と「コパカバーナの花」

#23 「原子力の母」と呼ばれる副総理秘書官。そんな“政界の高嶺の花”を口説いた経営者の肝っ玉

#24 自動車メーカー御曹司と昭和の女帝の「秘めた恋」、伊豆ドライブデートの行方

#25 60年安保闘争の“革命前夜”、国会内でデモ隊に包囲された「昭和の女帝」の運命は?

#26 自民党幹事長に昇進したボスと大喧嘩で「昭和の女帝」がアメリカに逃避行…その道連れは?

#27 自動車メーカー御曹司とのワシントンでの逢瀬…アーリントン墓地で「昭和の女帝」が感じた孤独

#28 米CIAが終わらせた昭和の女帝の「恋の季節」、怒る彼女をなだめるために与えられた“飴”

第四章 形勢逆転

レイ子は権力の階段を着実に上り、「大蔵省のタニマチ」と称されるまでになった。だが、ライバルだった加山鋭達が史上最年少で蔵相に、その後、自民党幹事長に抜擢され、彼女の縄張りを侵していく。

小説・昭和の女帝#第4章Illustration by MIHO YASURAOKA

#29 大蔵省や通産省の「タニマチ」となった昭和の女帝に挑戦者が!史上最年少の蔵相との相克

#30 佐藤栄作総理の次を狙う自民党幹事長は「いずれ野垂れ死にする」!フィクサーが断定した理由

#31 庶民宰相が組閣直前、昭和の女帝に勝利宣言!しかし女性たちとの歪な関係は政権のアキレス腱に

#32 列島改造によるインフレや金権政治で行き詰まった加山政権、その裏で暗躍したフィクサーの「陰謀」

#33以降も、近日中に公開します。この物語はフィクションです。

Key Visual by Kanako Onda

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