河合 敦
【光る君へ】紫式部と特別な絆「藤原道長」は超ラッキーな年上女性キラーだった!残した日記は世界最古
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では「源氏物語」の作者として有名な紫式部が主人公に。彼女が生きた平安時代では、教養の高さを競った貴族社会の中で抜きんでた才能を開花させ、約1000年もの間、読み継がれてきた作品を生み出した文豪たちがいました。彼らがなぜこの題材で執筆し、現代まで読み続けられたかなどの謎を、歴史研究家・歴史作家の河合敦氏の著書『平安の文豪 ユニークな名作を遺した異色な作家たち』(ポプラ社)より、紫式部と特別な絆で結ばれている、ドラマでは柄本佑さんが演じる藤原道長についてご紹介します。

「彼女は調子に乗り過ぎた。せいせいしたわ」紫式部『源氏物語』に影響を与えた女性作家の日記が赤裸々すぎた
2024年のNHK大河ドラマでは「源氏物語」の作者として有名な紫式部が主人公に。彼女が生きた平安時代では、教養の高さを競った貴族社会の中で抜きんでた才能を開花させ、約1000年もの間、読み継がれてきた作品を生み出した文豪たちがいました。彼らがなぜこの題材で執筆し、現代まで読み続けられたかなどの謎を、歴史研究家・歴史作家の河合敦氏の著書『平安の文豪 ユニークな名作を遺した異色な作家たち』(ポプラ社)では紹介しています。今回は、『蜻蛉日記』の作者であり、ドラマでは財前直見さんが演じる藤原道綱母をご紹介します。

江戸幕府を開いた初代将軍・家康は、自ら薬を調合するなど、実は超健康オタク。さらに、「生類憐みの令」を出したことで有名な5代目将軍・綱吉は、鶴の漢字を禁止するなど、奇妙な法令を出し続けていた。時代の長だった15人の将軍たちは、何を考え、どのような人物だったのか……。歴史好きの人なら知っている家康、家光、綱吉、吉宗、家斉、慶喜をはじめ、何をしたかちょっと怪しくなってくる秀忠、家宣、家重、家茂、そしてもうお手上げになってくる家綱、家継、家治、家慶、家定など、徳川将軍15人。歴史研究家・歴史作家の河合敦氏の著書『徳川15代将軍解体新書』(ポプラ社)より、将軍たちの知られざる世界の一部をご紹介します。

中学・高校の教科書に必ず掲載されている「日比谷焼打ち事件」。この事件を機に大正デモクラシーが始まったというのが、いわば常識になっている。しかし、実は「大正デモクラシー」という言葉は、戦後になって造られた歴史用語である。当時の人々が「大正デモクラシーを始めるんだ!」と意図して焼打ちをしたわけではないのだ。「日比谷焼打ち事件」は、日本が軍国主義に至る流れを語る上で、極めて大きなターニングポイントである。どういう意味を持っているのかを、歴史研究家・河合敦さんの新刊『教科書の常識がくつがえる! 最新の日本史』(青春出版社)から抜粋して紹介する。

日本史の中でやはり人気が高い戦国時代。しかし、多くの人が学校で習ったであろう「応仁の乱で室町幕府が弱体化し戦国時代へ」は、正しくないことが分かっている。東国では応仁の乱の13年前、1454年に始まる「享徳の乱」から、全国的に戦国の世になったのは応仁の乱ではなく、「明応の政変(明応2年、1493年)」からだという説が研究者の間で有力になりつつある。いったいどういうことなのか?そこで今回は、歴史研究家・河合敦さんの新刊『教科書の常識がくつがえる!最新の日本史』(青春出版社)から、この「明応の政変」について詳しく解説する。

いまだ終息の見通しもたたない新型コロナ禍は、世界規模で多くの人を不安や苦境に陥れ、経済を破綻させつつある。しかし、人類はこれまで、感染症のパンデミックを何度も経験している。今回は、団結を重んじる一方、他人の自由を許さない日本人の行動原理を歴史的に考察していこうと思う。

いまだ終息の見通しもたたない新型コロナ禍は、世界規模で多くの人を不安や苦境に陥れ、経済を破綻させつつある。しかし、人類はこれまで、感染症のパンデミックを何度も経験している。そのたびに先人たちは大きな犠牲を払いながら乗り越えてきた。歴史は常に繰り返している。過去をひもとけば対応策も見つかるのではないだろうか。今回は、わかりやすい解説で定評のある歴史研究家・河合敦氏の新刊『繰り返す日本史』(青春出版社)から、現在の「コロナ禍」と似た状況だった明治時代の「恐露病」について紐解いてみよう。
