
馬渕磨理子
四半期ベースで黒字転換する銘柄は、株価が上昇しやすい
「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。

黒字転換銘柄は、株価が安い水準に放置されている
ここまで、四半期決算で黒字転換する銘柄は株価が上昇しやすいと解説してきました。これは言い換えれば、株価が安い水準に放置されている状態ということです。わざわざ、底値を予想する必要はなく、黒字転換銘柄をスクリーニングすること自体で、割安銘柄を自然に抽出していることになります。では、私が過去のセミナーで紹介したAIソリューション企業のFRONTEOをご紹介しましょう。

楽天証券のスクリーニングツールで黒字転換2倍株の候補銘柄を探す方法
「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。

SBI証券のスクリーニングツールで黒字転換2倍株の候補銘柄を探す方法
「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。

他人より一歩先んじて、黒字転換2倍株候補の兆しを掴む方法
「これは有望銘柄だ!」と思っても、すでに他のみんなが気づいていれば、株価は上昇してしまっているので、そこから買いに入っても、なかなか値幅を取ることは難しいです。株式市場で利益を得るには、他の人よりも少しだけ先に株価が上昇する銘柄を見つけ出すこと。四半期決算の発表がある3ヵ月に一は度、銘柄スクリーニングしてチェックする習慣をつけよう。

株式投資のキホンのキリスクを分散させるために、ぜひ、やってほしい2つのこと
最初のふるいにかけて残った198銘柄の中から、さらにスクリーニングして残ったのが24銘柄。それを見ながら、実際にどの企業の株を購入するかを決めていきます。どれするかは、①手元の余裕資金で買えるかどうか、また、②その会社を買いたいか、応援したいかどうか(好き・嫌い)などで決めます。そして、投資のリスクを減らすために、やるべきこととは?

黒字転換2倍株で20~30銘柄程度のウォッチリストを作成する
約3800ある上場企業の中から四半期決算で黒字転換している銘柄は、数がそもそも少ないというのが、黒字転換2倍株投資の特徴です。3800銘柄の中から株価が上昇する可能性がある銘柄を個別に探すよりも、スクリーニングして200社程度に絞ってから1つ1つ確認するほうが手間が省けます。ただ、慣れていないとそれなりに時間がかかるかもしれません。5日に分けて1時間ずつやっていくなど、自分にとって負荷の少ないやり方でやってみてください。その過程で「こんなユニークな企業があったのか!」「これは将来性がありそうだ!」など、きっといろいろな発見があるでしょう。

通期業績の予想、営業利益と経常利益の進捗率、具体的な事業内容を確認しながら、黒字転換銘柄をスクリーニングする
黒字転換候補銘柄のリストの中から、1.通期業績の予想、2.営業利益と経常利益の進捗率、3.具体的な事業内容を確認しながら、1つ1つ根気よく省いていきます。3つ目の事業内容は、「どんな事業を手掛けているのか」「業種は何か」「事業内容に安定性や将来性があるか」という点を確認します。

黒字転換2倍株を見極めるために、なぜ、営業利益と経常利益が重要なのか?
営業利益と経常利益の進捗率に注目して、黒字転換が継続するかどうかを判断する方法について説明しよう。四半期ごとの決算発表では、営業利益と経常利益の「進捗率」が重要。ここからさまざまなことが読みとることができる。進捗率とは、通期の業績予想に対する、四半期ごとの達成率のこと。進捗率を単純に考えると、1年を4分割した四半期で25%ずつ利益を積み増せば、通期予想が達成できる計算になる。

リストアップされた黒字転換2倍株の候補から、「偽の銘柄」を省く方法
次に、リストアップされた198銘柄の中から、今回たまたまリストアップされた「ニセモノ」の黒字転換銘柄を省いていくスクリーニング作業を行う。スクリーニングする方法は、以下の3つ。1.通期業績の予想、2.営業利益と経常利益の進捗率、3.具体的な事業内容。この3つの観点から、「偽の黒字転換2倍株候補」の銘柄が含まれていないかどうかを選別していこう。

リストアップされた黒字転換2倍株の候補銘柄から、真の黒字転換銘柄を絞り込む
前回説明したように、スクリーニングした結果の対象銘柄数は198件あるが、基本的にはこの全銘柄の1つ1つについて、業績欄を確認していくのが基本的なやり方に。スクリーニングした銘柄をクリックすると各社のページに飛ぶ。そこには「企業情報」「今期進捗状況」「通期業績推移」「四半期業績推移」「キャッシュフロー推移」などが掲載されている。その中の「四半期業績推移」の欄を確認。営業利益と経常利益が「継続的な赤字→黒字転換」しているかどうかを確認しよう。

黒字転換2倍株の候補銘柄は、オンライン証券会社のスクリーニング機能を使って探す
黒字転換銘柄をどうやって探すしたらいいのか。おすすめは、オンライン証券会社が提供するスクリーニング機能を使うこと。口座を開設すると、各証券会社のスクリーニング機能を利用できる。口座開設もスクリーニング機能の利用も、基本は無料だ。マネックス証券、SBI証券、楽天証券など、まずは各証券会社に口座を開設しよう。黒字転換2倍株投資術を実践するためには、それらのオンライン証券のスクリーニング機能を使うのが費用もかからず、効率的だからだ。

当期純利益ではなく、営業利益・経常利益の黒字転換が重要
黒字転換2倍株投資では、業績の好転のギリギリの兆しを早めに把握するためにも、営業利益・経常利益での判断がおすすめ。営業利益・経常利益の数字は、各社HPのIRページで確認できる。HPには「IRカレンダー」を掲載している企業が多い。その中で、決算発表予定の日付が公開されていて、決算発表の日には「決算短信」が公開される。ぜひ、ここをチェックしよう。

「通期」ではなく、「四半期」の黒字転換を探すのがコツ
黒字転換2倍株投資では、「通期(1年間)」で黒字転換している銘柄ではなく、「四半期(3ヵ月)」で黒字転換している銘柄を探すことがコツ。通期の黒字転換も、もちろん株価の立ち上がりを示す重要な兆しだが、その一歩手前の四半期での黒字転換を捉えることをおすすめする。銘柄によっては、通期の黒字転換では、既に株価が上昇してしまっていることもある。過去にセミナーで紹介した黒字転換銘柄の1例を取り上げて説明しよう。

地味だけれど、リスクを嫌う日本人にも始めやすい堅実な投資法
今回から黒字転換(クロテン)2倍株の見つけ方をご紹介していく。株価500円が1000円になるような2倍株を狙っていくのが基本スタンス。地味だけれど、リスクを嫌う日本人に最もなじみやすい手法といえる。「誰でも、自分で銘柄を見つけられるようになる」ことのがゴール。しかも、お金をかけずに「無料」で探せることを念頭に見ていこう。

賢い投資家は、米国の高配当銘柄に投資する
賢く資産形成をするためには、米国の高配当銘柄へ投資することも選択肢の一つになる。米国株には3%以上の高配当を安定的に出し続けている銘柄が数多くある。参考までに筆者が米国高配当銘柄7つをリストアップ。配当とは、企業が得た利益の一部を現金で株主に分配すること。米国株の中には30年や40年以上にもわたって連続増配(配当を増やすこと)している銘柄も少なくない。また、グローバル的にも有名な大企業が多く、なじみのある企業が多いのも魅力的だ。

ビジネスパーソンが資産形成できない負のスパイラルとは?
前回のホップ、ステップで説明した手順で資産が増やせた場合、手元資金は800万円に。手元資金が800万円となり、ビジネスパーソンであれば、手元資金+収入から合わせて月々15万円ずつ積立投資に回すこともラクにできる金額になっているはず(年3%の利回り)。これを10年間継続すれば、2097万円の資産が形成できる。または、積立投資ではなく800万円を米国高配当銘柄に移していくのもあり。3%の高配当で資産を回して、ある程度の豊かさを感じるためには、手元資金をまずは増やす必要がある。

「黒字転換2倍株投資術」で資産を増やす基本スタンスとは
これから「株式投資を始めてみよう!」という方に向けて、次にどのようなスタンスで臨めば資産が増やせるのかについて説明しよう。黒字転換2倍株投資術は、元手(余裕資金)は、できれば10万円程度からスタートしたい。それをまずは80万円にすることを目指す。仮に10万円から始めたとして、それを80万円にするまでには、黒字転換2倍株の候補銘柄に10万円を投資して倍の20万円、次に、それを倍の40万円にすることを目指すというスタンスで進めるのだ。

黒字転換2倍株は、時価総額がいくらまでがおすすめなのか?
銘柄選びの際に1つの目安となるのが、時価総額だ。時価総額とは、株価×発行済株式総数で計算。企業価値を評価する1つの指標。現状の時価総額を見て、今後その企業が果たして株価2倍になる可能性があるのかどうか? そういった感覚を、まずは身につけることが肝心。

約3800社もある上場企業の中からどうやって株価の上昇が期待できる有望銘柄を探し出せばいいのか?
四半期ベースで営業利益・経常利益が黒字転換する企業は、一体どれくらいあるかご存じでしょうか? たとえば、2012年3月末時点でスクリーニングしたところ、約3800社のうち144社でした。上場企業が約3800社ある中で、四半期ベースで黒字転換する企業は、たった3・7%ほど。3800社もある中から、これから株価が伸びそうな有望な銘柄を選び出すことは、投資初心者の方にはかなり難しいでしょう。
