ひたすら就職人気ランキング
上位を目指す学生たち

 学生はどのような企業を目指しているのか。ダイヤモンド社が調査した文系男子学生の人気企業ランキング(http://diamond.jp/articles/-/92352)を見ると、上位6位中5社に総合商社が名を連ねる。

 近年は学生時代に留学を経験する学生も多く、グローバルに仕事をしたいと考える学生が増えている。そのため人気は衰えることを知らない。また、金融の人気も強くメガバンク、大手損保会社が商社に続いている。社会的な影響力も大きく、企業としての体力もあることが学生を惹きつけている理由だ。

 これらの企業を上から順に30社程度、「売り手市場なのでどこかの企業には入れるのではないか」という淡い期待を頼りに、深く考えずに受けてしまう学生は多い。人気ランキングの企業に学生が殺到するのだ。しかし、先に述べたように、深い自己分析をせずに企業に応募した学生は残念ながら軒並み落とされている。

 結果が出ない一番の理由は「難易度」にある。上位企業の中には、内定者100人程度の企業に2万人を超える学生が応募するケースもある。この倍率を考えると、内定を手にすることはやはり容易ではない。考えが深まっていないと書類や面接でしっかりと受け答えができない場合が多く、選考の途中で落とされてしまう。気づいたら、すべての応募企業から落選の案内をもらってしまった、ということも珍しくない。

「スライド企業選び」がおすすめ

 では、失敗を避けるために、学生は何を考えれば良いのだろうか。
 僕は学生に大手至上主義をやめて、2種類の「スライド企業選び」をお勧めしている。

 1つ目は「事業規模スライド」だ。例えば広告志望の学生が、電通や博報堂ではなく、比較するとやや事業規模が小さくなるサーバーエージェントやセプテーニなどのネット広告を扱うベンチャー企業を目指してみる。

 このスライドには大きなメリットがある。大手の総合広告代理店では下積みの時間を数年過ごす必要があるが、ベンチャーでは早い段階から大きな裁量を渡され、ヤリタイコトに挑戦できる可能性が高い。また、ベンチャーであれば、長期のインターンシップを通して企業の雰囲気をリアルに体験することもできる。実際のフロアに入り、社員と同じ業務を与えられるため、その企業で働くやりがいやイメージを持てる。

「事業規模スライド」を検討している人は、インターンに挑戦してみるのもよいかもしれない。