天下の『週刊ダイヤモンド』の記者が、まさか英語ができないわけないですよね――。ある英語スクールの経営者が私たちにそう言いました。
彼は「2011年は、できる人、できない人が“区別”される年になる。2012年はそれが中国語で現実になる」とも。英語にすら自信を持てない私たちが、絶句した瞬間でした。そして、今年こそ――と誓ったのでした。
ビジネスパーソンの皆さんも、ますます語学の重要性を認識しているでしょう。企業の収益機会は国境を越え、グローバル公用語である英語は欠かせません。世界最大の市場・工場である中国への出張、赴任の機会も増えたでしょう。
英語を社内公用語にした楽天だけではありません。私たちは今回、主要100社にアンケート調査を行ないましたが、多くの企業が、昇進・昇格、採用、海外赴任の際、英語力に基準を設けていました。また、英語の次に取得すべき語学として、ほとんどの企業が中国語を挙げました。
学生時代に学んだはずなのに、うまく話せない――。「百ます計算」の隂山英男先生も同じ悩みを抱えていました。御年52歳の隂山先生は一念発起、2010年1月から英語の特訓を開始したのです。隂山メソッドの引き合いは、全世界からあるからです。最初は隂山メソッドについてうまく説明できなかった隂山先生も次第に……。その上達ぶりを動画でチェックしてみてください。
英語上達の第一歩は、とにかく話してみること。世界をまたにかける活躍ぶりの、エルピーダメモリ坂本幸雄社長、キリンビール松沢幸一社長、グーグル村上憲郎名誉会長、日本コカ・コーラ魚谷雅彦会長も、ゼロからのスタートでしたし、たくさんの失敗も繰り返したそうです。先駆者である彼らから、皆さんに有益なアドバイスをもらっています。
いざ、スタート! と心に決めた皆さんは、本特集の中級編に進んでください。ビジネスパーソンに今すぐ必要な、メールの書き方、英文メディアの読み方、会議での話し方について、「ビジネスパーソンの英単語帳」の著者、関谷英里子さんがわかりやすく指導しています。切り貼りでそのまま使えるメール文例集が付録です。英語学習ツールとして、スマートフォンやSkype、Twitter、Facebookなどの有効な使い方も、満載です。
独学もいいけれど、やっぱり英会話スクールに通いたいという皆さんには、ベルリッツ、日米英会話学院ほか老舗スクールはもちろん、バイリンガルFMやプレゼンスなど、話題のスクールの詳細についても、体験レッスンをもとに徹底評価しています。価格、講師・教材の質、予約の取りやすさ、変更・振り替えの可否など、一目でわかる大図解として整理しています。
上級者はTOEIC800点超えを目指しましょう。特集では、リーディング、リスニングで高得点を取るテクニックも伝授。欧米に加えフィリピンなど、人気の短期留学先リストもついています。
英語に自信ができたら、次は中国語に挑戦しましょう。フィナンシャル・タイムスのコラムニストで、中国で一番有名な日本人、加藤嘉一さんが、独自の勉強法のすべてを初公開しています。
最後に、語学奮闘記を寄せてくれたレーシング・ドライバーの佐藤琢磨さんが英語で、落語家の林家三平さんが中国語で、ビジネスパーソンの皆さんに、メッセージをくれました。Check it out!
(『週刊ダイヤモンド』副編集長 遠藤典子)