日本でベストセラーとなり、韓国でも発売された『ずるい暗記術』。韓国プロモーションで大好評だった講演会の模様をダイジェスト版でお伝えします。

「ウォーリーをさがせ!」が勉強法のカギを握っている

 暗記術の極意は、答えを見ることです。

 通常は、参考書を読んで、問題を解いて、答えを確認します。

 でも、私が編み出したのは、「答えを見て、問題を見て、参考書を読む」です。

 答えを知ることから始めると、驚くほど頭に吸収できます。

 なぜ、答えから見るのか?

 合格することが目的だからです。時間がなくても、無理して理解しなくて、答えを思い出すことができます。

 また、問題の傾向や対策がわかります。膨大な参考書を茫然に読むのでは意味がありません。問題が問われているところから勉強するほうが効率的です。

 ラクであり、最小の勉強法。少しずつ広げていくため、負担が少ないのです。

 勉強は、「ウォーリーをさがせ!」といっしょです。

「ウォーリーをさがせ!」を漠然と見ても、ウォーリーを見つけられません。ウォーリーという視点があるから素早く発見できるのです。勉強もそうです。答えを最初に知っておくと、参考書、教科書の中で、どこが大事なのかがわかります。

 ウォーリーとは「大事な論点、疑問点、答え」です。

 それを知ってから読むことが大事。

 教科書を漠然と読んでも、どこが大事かわからなければ、ただの時間のムダ。過去問は、合格するための情報の宝庫。まずは、答えを見る。問われ方も見てください。10年分過去問が終わったら、問題集を見る、そして、どのように問われているかを確認。早い人で1週間で終わる。そのあとに、参考書を読みます。そうすると、どこが大事か一目瞭然です。

 時間は有限。限られた時間で勝負しなければいけません。

 天才は問題を見ただけで答えられる。結果の出ない人は、効率的にやる必要があるのです。