結果が出ない勉強法ならすぐに変えるべき!

 結果を出すためには勉強が必要ですが、多くの人は、結果が出ていないにもかかわらず、自分の勉強法に固執しがちです。

 なぜなら、それがラクだからです。その勉強法が体に染み込んでいて、考えなくてもできるからです。

 たとえば、間違った箸の持ち方をしている人は、その持ち方なりに器用に食べ物を口に運びます。正しい箸の持ち方があるのはわかっていても、もう自分の持ち方に慣れてしまい、そのほうがラクなので、なかなか変えようとしません。

 勉強法もそれと同じで、もっといい勉強法があるとわかっていても、一度慣れてしまった勉強法のほうがラクなので、ついそれに固執してしまうのです。

 しかし、それは本当のラクではありません。自己満足なラクであり、自分をダメにするラクです

 浪人時代、私は、数学の教科書をノートに丸写しするという勉強をしていましたが、センター試験の結果は40点にも満たない悲惨なものでした。二浪し、膨大な時間をかけたのに結果が出ない、自己満足な勉強にすぎなかったのです。

 また、大学で非常勤講師をしていたとき、こんなことがありました。

 私の受け持ったクラスでは、真面目な生徒はいちばん前の席で授業を受け、黒板に書かれた内容を真剣にノートに写していました。一方で、不真面目な子もいて、授業にはあまり出ず、出ても携帯電話をいじっていて、勉強しているようには見えませんでした。

 ところが、定期試験が終わってみると、不真面目な子のほうが成績がよかったのです。

 聞いてみたところ、ノートはとっていないけれど、レジュメを何回も見直していたそうです。真面目な生徒は、ノートをとることそれ自体が勉強になってしまい、内容が頭に入っていなかったのだと思います。

 時間をかけたのに結果の出ない勉強法と、効率よく結果の出る勉強法の差が歴然と表れてしまったのです。

結果の出ない勉強法は今すぐ捨て、結果の出る勉強法に変えましょう。そして、その結果が出る勉強法を習慣にしてしまえばいいのです。そうすれば、何も考えず、ラクに続けることができます

 人が本気で努力したことは、必ず成し遂げられます。それができないとしたら、やり方が間違っているのです。正攻法ではないけれど、ラクしてできる勉強法を身につけ、継続していけば、必ず結果が出るはずです。