60歳を超えた人でも
ITツールを使いこなせる理由

 大切なのは、ITの利用技術であり、全員が使えることです。

 60歳を超えた人でもITツールを使いこなせるのは、使わざるをえない仕組みにしているからです。

 わが社の給料明細は、紙ではなく「サイボウズ ガルーン」を使って配布しています。
 こうしておけば、「サイボウズ ガルーン」にログインして閲覧するしかないので、誰もが「サイボウズ ガルーン」を使えるようになります。

 また、iPadを私用でどんどん利用してもいいことにしています。
 会社から貸与された端末で友だちや家族に電話をしたり、LINEをしたり、自宅で好きなウェブサイトを閲覧してもいい。

私用を認めるのは、日常的に使用することで、ツールを使いこなすことができるようになるからです

 プライベートで使えないものは、仕事でも使えない。と言っても、私用のためにダウンロードしたアプリ代を会社に請求する社員はいません。なぜなら、「人に見られては困るものをダウンロードしているから」です(笑)。

 本社社屋は1971年築で、正直に言うと、見た目はボロボロ(笑)。けれど、システムは日本最先端。利用技術も最先端。
 このギャップがわが社の強みです。 

小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/