気温が上がるとともにビールのおいしい季節になりました。「すきっ腹の1杯がたまらない!」という方も多いようです。しかし、健康を考えるとそこにはさまざまな落とし穴が……。
第1は、「空腹で飲む」。これでは胃の内壁にダメージを与えてしまいます。アルコール度数が高いほど痛手は大きく、痛め続ければ胃壁は炎症を起こし、胃潰瘍から胃ガンになる可能性も。第2は、「冷えている」。冷たいものは胃の働きを低下させるため、消化不良や胃もたれの原因に。第3は、「食べずに飲む」。お酒ばかりでは肝臓に負担がかかり過ぎです。
では、これらのダメージを防ぐにはどうしたらいいのでしょう。
まず、飲む前には牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品をとり、胃壁にタンパク質の膜をつくること。
お酒のつまみは、タンパク質が豊富で塩分や脂が少ないもの、解毒効果がある色の濃い野菜をとるよう心がけましょう。枝豆はその一つ。冷えたアルコールを飲んだあとは、ショウガ、トウガラシなど体を温める食材を使った温かい料理や汁物で胃を温めましょう。
二日酔いになってしまったらシジミやアサリの味噌汁を。またキュウリ、冬瓜、トウモロコシの利尿効果で酒毒を出しましょう! 胃の働きが弱っていると感じたら、冷たいもの、消化の悪いものは避けて、お粥をとるのもいいですね。
そして、いつまでもおいしいお酒を楽しむために、週に1~2日の休肝日をとることもお忘れなく。
●二日酔いに効果あり アサリの味噌汁
材料:
アサリ1パック、水2カップ、豆腐1/4丁、味噌大さじ1、小口切りネギ少々
作り方:
①アサリは塩水につけて砂出しし、殻をこすり合わせるようにして水洗いする。
②鍋にアサリと水を入れて火にかけ、アサリの口が開いたらアクを取り除き、豆腐を1cm角に切って加える。
③火を弱めて味噌を溶きのばし、火を止めたら器に注いでネギを散らす。
*アサリには肝機能を高めるタウリンが多く含まれているので二日酔いに効果があります。