熱中症に関するよくある誤解?

■汗が出なくなったら熱中症だ(汗をかいているので熱中症じゃない)? 
 多くの熱中症患者は汗をかいています。汗をかいているから熱中症じゃないと判断してしまうと治療開始の遅れに通じます。

■熱中症はひどい脱水で起こる?
 脱水が熱中症を起こしやすく、悪化させやすいのは事実ですが、脱水になる前(運動開始後わずか20分程度)でも熱中症になります。熱中症だからといって全てに脱水があるわけではありません。

■体温は高くなかったので熱中症じゃない? 
 どこ(身体のどの部位)で測ったのかが重要です。熱中症の判断には、耳、口、おでこ、そして腋の下で測った体温は使いません。必ず身体の中心に近い体温(深部体温)を直腸で測定します。

■熱中症で倒れたけど意識がハッキリしているから大丈夫(軽症)だろう?
 初期に軽症に見えても後から病状が進行して悪化することがあるので注意が必要です。

熱中症を予測する(その1) 

 以下のような項目が熱中症を起こしやすい原因だと言われています。環境(高温多湿)、高い運動強度、暑さへの順応不足、もともとの基礎体力不足、熱がこもりやすい服装、肥満、熱中症にかかったことがある人、睡眠不足、飲酒、脱水、発熱、基礎疾患のある方、薬を内服中の方。

熱中症を予測する(その2)

湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature(WBGT) 
 熱中症の発症を予測する指数で「暑さ指数」、「熱中症指数」などと言われます。元々はアメリカの軍隊で開発されましたが、広く一般的に高温環境下での身体活動に当てはめることができます。単位は気温と同じ℃で表されますが、気温と湿度そして輻射熱(陽が当たる、火のそばなどの影響)が加味されます。過去のデータではWBGT(暑さ指数)が25℃を越えると警戒レベル、28℃を越えると厳重警戒レベルで熱中症患者が増えるとされています。ハイシーズンにはリアルタイムで環境省の熱中症予防情報サイトにも掲載されますが、個々の作業環境によって条件は異なりますので、実際の作業現場でのWBGT値の測定を行い、予防に役立てましょう。

※WBGT(湿球黒球温度)の算出方法
屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度 
屋内:WBGT=0.7×湿球温度+0.36×黒球温度