好きだから選ぶのではない
選んだから好きなのだ

「自分の妻を選んだ理由を語っている人であっても、それが後付けされたものである可能性は否定できません。後付けする能力を持っているということは幸せかもしれませんね(笑)」

 先生がこうおっしゃっていたことが記憶に残っている。社内でこの質問をして、どんな理由が語られるのかを試してみたい。当連載編集担当C鉢やプリンスI川はどう語るのか。その後付けぶりはできればここで紹介したい。

 人は自分の好みを後付けできる。とすれば、自分の直感や第一印象をうまく意識から排除することができれば、苦手なものを克服することができるのかもしれない。数学が苦手な人が「複雑な公式からたったひとつの答えが出るのが気持ちいいですね」と思えたり、語学に挫折した人が「世界が広がっていく、そのワクワク感がたまりません」と息を弾ませたりできるのかもしれない。

 苦手意識を排除すること自体、ハードルが高いかもしれないが、心理学的なアプローチでそれが可能になれば、実用書を始めとした様々な書籍に応用できるだろう。心に留めておきたいと思う。

 今気づいたのだが、この日記にそれを活用すれば人気コンテンツになる、いや、しかしもっと大事な場面で使おう

 今週はまともな活動をすることができなかったため、あまり書くことがないが、少し前にお手紙を差し上げた方から、前向きなお返事をいただくことができた。しばらく返事がなかったので「今回は難しいか」と思っていた矢先であり、このわずかな機会を逃さないようにしたい。

 最後に、自宅に沖縄サイズのゴキブリが出没したこと書き添えておく。あ、苦手意識を……。

今週の気づきと来週以降へのテーマ
・理由を後付けできる人間の能力を苦手克服に活かす
・風邪を引かない身体づくり(2週連続)
・ゴキブリを好きになる

(本連載は毎週水曜日更新です。夏風邪が後付けの理由でないと、証明できる人はいないのです。)