〈漢字〉①完結 ②修める
〈かな〉③「みじかい」「みぢか」「じめん」 ④承る
〈言葉〉⑤悪いことが続いた後で幸運に向かうこと
いかがでしたか?
お子さんが間違っても、決して怒鳴りつけたり、叱ったりしない、と約束していただけますか?
子どもを伸ばすコツは、教えるときに応援者の気持ちを忘れないこと。そして、励ますことも大切です。
学習に大切なことは、次の一歩が出るように指導することですから、やみくもにそのときの感情で叱ってはいけません。
私には、それが痛いほどわかります。同じような経験が私自身の中学時代にあるからです。
「ジス イズ ア ペン」って言ってみろ!
100点満点の英語を18点にしたハチロー先生の悪魔のささやき
「ジス イズ ア ペンって言ってみろ!!」
13歳の私に突き刺さりました。
私の中1当時の英語担当だったハチロー先生の言葉です。
いまでも忘れることができません。
いま、振り返ってみると、私が「先生が子どもの人生を大きく変える」と気づいた体験でした。
小学3年から外国人講師にマンツーマンレッスンを受けていた私は、将来は英語の先生になりたいと思いはじめていました。
中学生になれば、もっと英語ができるんだ!――胸を躍らせていた私は、中学に入学した最初の英語の授業で、その思いをあっさり打ち砕かれてしまったのです。
「ジス イズ ア ペン」
ハチロー先生の発音は、いままで聞いた外国人講師の「This is a pen.」とは、あまりにもかけ離れていたのです。
「これは英語じゃない!」
私は自分の直感を信じ、ハチロ―先生の発音ではなく、外国人の先生の発音を意識して、英語の勉強を続けていました。それが、ハチロー先生の逆鱗に触れたのです。
学校の先生の夢破れ、登校拒否になる!
「なんで私の言うとおりに発音しないんだ? お前、生意気やぞ。ちょっとこい」
職員室に呼び出された私は、その真ん中に、ポツンとひとりで立たされ、
「ジス イズ ア ペンって言ってみろ!」
とハチロー先生に怒鳴られました。
何が起こっているのかわかりませんでした。
ただただ怖くてほかの先生たちに助けを求めるように見回しましたが、誰ひとり視線を合わせてくれません。
私は、あまりの恐怖にふるえながら
「ジス イズ ア ペン……」
と発音しました。
そして、次の授業開始のチャイムに助けられ、私は職員室から飛び出しました。
この事件で、私は学校の先生に失望し、一時期、登校拒否になりました。
出席日数が足りずに、希望した公立高校には入学できませんでした。
ただ、時間だけがすぎていきました。
〔漢検4級レベル〕
財団法人 日本漢字能力検定協会編『漢検四字熟語辞典』から引用
我田引水
㋐ 自分に都合がよいように、物事を進めたり理屈をこじつけたりすること。
㋑ 富んで位高く栄えときめくこと。
㋒ 相手にとてもかなわないと思って遠慮する、恐れ避けること。
㋓ たいへんな苦労をすること。