「シンプルに考える」ための時間をつくる
「シンプルに考える」こともまたむずかしいと感じている人が多い。
シンプルに考えたいのなら、1日のあいだに「ひとりでじっくりと考え事をする時間」を決めるのがいい。
たとえば私の場合、毎日10~15分ほどの時間をかけ、日記をつけることにしている。すると頭のなかを整理し、自分の考えを客観的に見られるようになる。
なかには、散歩をすると頭のなかがすっきりする人もいるだろう。ほんの数分瞑想するだけで、1日がはるかにスムーズに進むという人もいるだろう。
あなたの生来の傾向にあわせたやり方を選ぶといい。自分が楽しめるものを利用し、頭のなかを整理し、すっきりさせる方法を工夫しよう。1日にたった5分間をそうした時間にあてるだけでも、十分価値はある。
もうひとつ、意識を集中させるためのシンプルな方法がある。
いまの目の前の状況において自分にとって「もっとも大切なこと」を考え、後のことはすべて脇において、それを責任をもってやりとげるのだ。
(本原稿はデボラ・ザック著『SINGLE TASK 一点集中術』から抜粋・編集して掲載しています)