「レイプされた時に何を着ていた?」性暴力と服装に相関はあるかPhoto by Jennifer Sprague
本記事はハフポスト日本版からの転載記事です

「あなたは何を着ていたの?」

 これは性的暴行から生き延びた人々に対して、あまりにも頻繁に投げかけられる質問だ。

 その裏には、「もっと露出の少ない、セクシーではない服を着ていれば暴力を防げたのではないか」と、被害者を非難する気持ちが暗に込められている。

 アメリカ・カンザス大学で9月15日まで公開されていた野心的な展覧会の狙いは、こうした神話を打ち破ることだった。

「あなたは何を着ていたの?」と題されたこの展覧会では、18の性的暴行被害の体験に焦点をあて、それぞれの被害者が当時着ていた服装を再現・展示した。

 衣服のなかにはビキニ、男の子用の黄色い襟付きシャツ、セクシーな赤いドレス、Tシャツとジーンズなどが含まれていた。

 企画は2013年、カンザス大学の性的暴行防止教育センターの局長であるジェン・ブロックマン氏と、アーカンソー大学の性的暴行教育センターの啓発プログラムを監督するメアリー・A・ワイヤント=ヒバート氏によって立ち上げられた。以来、アーカンソー大学やアイオワ大学などの他大学でも同様の展示が行われてきた。