プレゼン、会議、打ち合わせに効果抜群! 仕事に効く「図の使い方」。
企業研修、ワークショップの実績多数! ニューズピックスのクリエイティブ統括者であり、どんなものでも「図」にする図解オタクの櫻田氏の新刊、『図で考える。シンプルになる。』がいよいよ発売! 発売4日で重版も決まり、話題になっている。
WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼に加え、コンサルティングファームや広告代理店で「図解思考」「デザイン×図解」などのテーマで研修をこなす本格派は何を語るのか。その秘伝の秘を、本連載ではあますところなくお伝えします。(構成:中村明博)
目標・目的までの道のりを
「見える化」しよう!
「アイデアは盛り上がったのに、実行されない」
「段取りがグダグダしていて動きが鈍い」
こんな経験はありませんか? もちろん、アイデアの実現性が乏しくてうまくいかないこともあるでしょう。しかしそれ以上に、「アイデアはいいのに形にならない」ことのほうが多いのではないでしょうか。
どんなすぐれたアイデアも、実行されなければ絵に描いた餅です。下図を見てください。
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矢印の箱を並べて、段取りを考える「段取りの図」です。手順を明確にして、アイデアを実現させるために使います。「手順」とは、実行できる状態にすることです。ステップ単位で目標・目的までの道のりを「見える化」します。
どのような使い方があるでしょうか。
例えばシステム開発の手順で言えば、大まかに次の4ステップに分かれます。下図を見てください。
交換手順がわかれば、関係者と流れを共有して、認識を合わせることができます。
下図のように問題になりそうなステップを予測して、事前に対策を考えることも可能になります。
新規アイデアの発想段階で、あまり細かく手順のことを考えると、発想が狭まるのでよくありません。
しかし、アイデアを実行に移す段階では、手順もセットで考える必要があります。身近なものを「段取りの図」で整理してみましょう。
例えば、「ルーティンワークの手順」「契約締結までの手順」「海外旅行の計画」などです。思考整理のいいトレーニングになります。