それに対して、準備して「話す」ことは、英語で仕事をするのにとても効果的です。「読む」だけでは、次回以降もまったく同じことを繰り返すだけですが、「しゃべる」という意識を持って準備し、それを口に出すことで、確実に自分の言葉として身についていくのです。
次回以降、同じようなことを話す必要があれば、ちょっとした確認程度の準備をするだけで十分対応できるようになります。
トークシートを準備しよう!
要点は1枚の紙にまとめられる
そのための訓練の方法としては、1枚の紙に話の要点を書き出すことがとても有効です。言いたいこと、伝えるべきポイントを紙(トークシート)に書いておき、それに沿って話を進めていきます。
これは「読む」ためのものではないので、書くのはテーマ、整理した箇条書きのメモなど、極めて簡単なものです。
例えば、週1回、上司とのミーティングがあるなら、トークシートを準備しておけば、漏れなく必要な報告や議論をすることができます。
打ち合わせのとき、トークシートは話をする自分自身のガイドになります。それと同時に、コピーを渡しておけば、相手をこちらの流れに乗せることもできます。
長い間、私はこれを徹底的にやってきました。ポイントを整理した紙を準備しないまま打ち合わせに臨んだことは一度もありません。
打ち合わせに限らず、上司への週1のレポートや、他部門と話をするとき、たった3分程度の立ち話でさえ、必ず準備しました。ちょっと相手の席に行って、次回のミーティングのための準備について確認したいようなときにも、手元に1枚のトークシートをつくっておくと、ポイントを整理できて、効率よく話すことができます。
大げさと思われるかもしれません。しかし、どんな短いやりとりであれ、自分の伝えるべきことが明確でないことはよくあるものです。そして、やってもやらなくてもいいことにしてしまうと、結局、やらなくなってしまいます。
ですから、徹底的に続けることです。それが習慣化するための秘訣です。
テーマをクリアにし、ポイントが整理できるトークシートの書き方は次のとおりです。ぜひ実践してみてください。効果はテキメンです。
■トークシートの書き方
連絡事項くらいの打ち合わせなら、これくらい簡単なメモでかまいません。
‐来週にミーティングを変更
*準備
‐前もって、ミーティングの目的を明確に
(メンバーからの意見)
*経費
‐早急に見積もり必要、承認のため
これを英語で書きます。日本語を英訳するのではなく、最初から英語で書くのがコツです。