『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

 

過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、
今現在の「ここ」だけを見るのだ。

 勇気がある人は皆、悲観的ではなく楽観的です。悲観的な人は「過去」の失敗をうじうじと考え、「未来」を心配し続けます。しかし、勇気がある楽観的な人は「今現在」に集中します。過ぎてしまった過去をくよくよと考えるのをやめ、「未来」を不安視することなく、「今現在」できることだけに集中するのです。
 このように、楽観的であることの大切さについて私がお話をすると、反論と質問をいただくことが多くあります。「そんなことでは失敗してしまう。きちんとリスクマネジメントをしなければならないでしょう」と。
 ここで確認しておかなくてはならないことがあります。楽観的とは単なる能天気ではない、ということです。何の根拠もなく、準備もせずに能天気に対応する人は、楽観的ではなく楽天的と呼びます。楽観的とは根拠と準備のある人のことです。しかも、悲観的に検証し、悲観的に準備をし、その上で肯定的に行動すること。それを楽観的と呼ぶのです。
 世界的な名著である『幸福論』で哲学者のアランはこう定義づけました。「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」と。つまり、楽観主義は単なる持って生まれた性格なのではなく、意識的な努力に基づく意志である、と言ったのです。楽観主義である、という意志を持つことで、私たちは自分自身を勇気づけることができるのです。

アルフレッド・アドラー Alfred Adler(1870年-1937年)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイト、ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。個人心理学(アドラー心理学)を創始し、『7つの習慣』のコヴィー博士、カーネギーらに影響を与えた。「自己啓発」の源流である。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。