○特徴3 試験の出来よりも、試験を受けられたか』を気にする親

今までの特徴2つは、「あえて無関心を装う」ような親が合格しやすい、という話でしたが、3つ目の特徴は少しそれとは違います。

子どもの「あること」に関してすごく関心を寄せる親を持つ受験生が合格しやすいようなのです!
それは、「試験会場に無事に行けるかどうか」です。

東大生の親は、試験の出来不出来、試験の内容、試験時の子どものコンディションは全く気にしない人でありながらも、「ちゃんと試験を受けられたのか」にすごく気を配る人が多いのです。

私の親は典型的にこのタイプで、毎年神社に、「受からなくてもいいから、ちゃんと息子が試験を受けられますように」と祈っていました。
3回も東大を受験した私ですが、その祈りもあってか、一度も試験会場に向かうまででトラブルに見舞われたことはありませんでした。

母親に、「なぜそんなことを祈るのか?」と尋ねると、こう返ってきました。
「1年間勉強したことを発揮できないのが一番悲しいこと。受かるか落ちるかはなるようにしかならないけど、試験さえ受けられれば努力が発揮できる。」

たしかに受験生にとって、「試験を受けられないで終わること」が一番悲しいことです。
このことを気にしてくれる存在がいるというのは、受験生にとって大きなプラスになるでしょう。

さて、受験に合格する親の特徴、いかがだったでしょうか?
ちなみに東大生に「どんな親を持つ受験生が受かると思う?」と聞くと、9割方「ほっといてくれる親」と答えていました。「無関心な方が、のびのびできていい」と。
親の心子知らず、と言いますが、子どもはこんなふうに考えている場合が多いようです。