会社説明会では何を見なければいけないのか

  会社説明会で見なければいけないことは、その会社のスタッフの人たちが、どのようなコミュニケーションをとり合っているかということだ。
  数名や十数名の会社のスタッフが、どういうコミュニケーションをとっているか見ると、その会社の雰囲気が一番わかるのだ。

  企業がつくったビデオ映像を見ても、その会社の本当の雰囲気はなかなかわからない。
  人事部の上司と部下のやりとりを見ていると、「この会社はやわらかそうだけれど堅い」とか「上下関係が厳しい」とか「下の者が上にものを言えない」というようなことを把握できる。
  「女性が働きやすい仕事場」かどうかも、就活イベントに行くとわかる。採用担当者の中で女性がどういう位置づけになっているのか、実際にたくさんの会社説明会に出たり、会社訪問をしたり、面接を受けていけばわかるようになる。

  会社説明会が、外のホールではなく、その会社の社内で行われる時は、そこで働いている人の表情を見ることが大事だ。
  そこで働いている人、たとえば受付の人、エレベーターの中で会った人たちが、楽しそうにしているのか、イキイキしているのか、熱意をもっているように見えるのかを感じるのだ。
  その会社を建物で見てしまいがちだが、人を見ないとダメだ。

  1社だとわからないが、何社も会社を回っていくと、「ここは感じがいい、ここは感じが悪い」ということがわかってくる。
それは、マンションの物件探しと同じだ。
  不動産屋さんを1軒回っただけではわからないが、2軒目に行くと、「さっきの不動産屋さんって、怖かったな」とわかってくるのと同じだ。
  会社の人たちは、建物を見せようとする。
  建物ではなく、人を見よう。