同社は中国事業が軌道に乗り始めているところで、昨年の315晩会が放送される前までの2018年2月期第1四半期の売上高は前年同期比5.8%増だった。ところが放送されて以降の第2四半期は一時、店頭の客数、売上高に影響が出て同1.8%増まで縮小した。

 報道された内容を鵜呑みにした中国の消費者が無印店頭に行くことを敬遠した格好だ。良品計画でも「315晩会の影響があった」と指摘している。

いい迷惑を被った
カルビーや花王

 カルビーの「フルグラ」のケースは無印とは若干事情が異なっている。

 カルビーでは「フルグラ」を中国に輸出していない。番組が取り上げたのは、カルビーの持つ正規の輸出ルート以外の日本の貿易商社や、卸などから中国国内の量販店が輸入した商品と判明、結局“いい迷惑”を被った形だ。

 昨年の315晩会は、、こうした正規の輸入手続きを行わない非正規ルート品の流入、さらに越境EC(電子商取引)の拡大にテーマを当てた格好となっており、毎年ポイントを設定してはスケープゴートを見つけている。

 また、中国当局の過度に放射能汚染区域として問題視するスタンスも、日本の製品に対し種々の誤解を生む原因となっている。

 例えば、花王は紙おむつを山形県の工場で生産している。これを根拠に「花王の紙おむつは放射能に汚染されており、長期的に使用するとガンになる」というデマが小規模メディアの報道をもとに流布され、中国で人気化している「メリーズ」に少なからず影響を与えている。

 スマートフォン普及率が高い中国ではソーシャルネットワークを通じて、あっという間に悪い噂、情報は拡散される。

 このため日系企業にとっては、日常的にECサイトなどでの書き込みに注意し、今、商品的に何が話題になっているのか、何が問題になっているかを把握しておく必要があることは間違いない。「とばっちり」に備える緊張の日々は、当面続きそうだ。