個人の夢実現を支える寄付型クラウドファンディング

 日本で最初のCFサイトでもあるReadyforは、寄付型に力を入れています。

 そこで大きく寄付を集めるのは社会・文化貢献や復興支援などのテーマです。たとえば、

NPOメッシュ・サポート:沖縄の離島から急病人を搬送するための小型機購入費用に目標3500万円(445人、調達額は目標の104%)
東京藝大:寄贈された2万枚のSPレコードを保存する資金に目標500万円(326人、同144%)
富山市ファミリーパーク:絶滅危惧種ライチョウの飼育繁殖技術確立に目標1000万円(902人、同107%、継続中)
NPOカタリバ:熊本震災の仮設住宅での中学生向け放課後学校維持に目標1000万円(473人、同105%、継続中)

 これらCFの意義はいうまでもありません。多くの子どもたちや病人、動物、文化財が助けられます。ただ同時に、Readyforには「個人の夢」もいっぱい詰まっています

エジプト考古学者 吉村作治:ピラミッドのナゾ解明のための太陽の船復元資金に目標2000万円(465人、同161%)
阿波踊りプロ集団「寳船」:パリのJapan Expoで阿波踊りを披露するための渡航費用に目標108万円(75人、同103%)
ピアニスト 齋藤岬:米音楽院(*3)の修士課程で腕を磨くための費用に目標100万円(47人、同132%)
バレリーナ 荻原寧々:ニューヨークでのコンクール参加費用に20万円(9人、同45%、継続中)

 科学系もアート系も、自分の夢を追い続けるのは大変です。世界を相手にした活動を志せば資金はすぐ足りなくなりますし、公的支援や篤志家の寄付も頼りになりません。基本的には「資金的余裕のある家庭」の子女にしか、そういった夢を持つことは許されなかったのです。でも寄付型CFがそれを変えつつあります。

*3 南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校。